「一生懸命」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 毎日、従業員は一生懸命働いてくれます。経営者としては感謝に堪えませんが、良いことばかりではない側面もあります。
 人は変わることを嫌います。現状維持バイアスに囚われるのが本能だからです。その方法が良いか?悪いか?ではなく、いつもの習慣なので行っている。前任者からそのように教わったから。やり方を変えるのは、先輩方に失礼だ。それは自分の仕事じゃない。色々な言い訳をして、現状を変えようとしないものです。
 そして、効率の悪い無駄な仕事を、文句もいわず、黙々と行ってくれるのです。それはもうとても「一生懸命」に。
 経営者として注意しなければならないのは、従業員が行う必要のない、非効率的な仕事を、「以前と同じ」という理由で行い続けることです。それにより、効率が悪かったり、現場では人に危険が及んだりすることもあるのです。それは、やらなければならない仕事なのか?人間がやる必要があるのか?前提を疑わなければなりません。しかし、従業員が前提を疑うことはあまりありません。経営者がそのような部分を見つけ、指摘して行かなければなりません。組織の意識が上がるまでの間は。
 従業員に罪はありません。危険で非効率であっても、先輩から教わったその仕事の仕方が正しいと思うのが普通です。その仕事を一生懸命行うことが、立派な社会人だと思い込んでいるのですから、変わることはないのです。
 また人によっては、その仕事が、どのような価値を産んでいるのかなど考えず、自分が忙しくしていれば、努力した満足感があるのだから、「一生懸命」というものはたちが悪い。
 まれに「演技」として、非効率な仕事を一生懸命行って、忙しい振りをして、楽をして給与をもらおうとする従業員もいます。でも、これは意外とバレやすいのですよ。従業員と雑談をしていると、すぐにサボっているのが分かります。経営者はなるべく従業員と「雑段をした方が良いですね。
 いずれにせよ、「一生懸命」に仕事をしてくれるのは、大変ありがたいことですが、「一生懸命」に無駄なことをしている従業員が一定数いることも、経営者は忘れてはなりません。その人の方向性を正してあげるのも、経営者の仕事なんですよね。従業員には是非よい「一生懸命」をしてもらうようにしましょう!

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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