「仮説」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 何事も「仮説」を立てて検証していくことで、証明することが出来る。だが、いきなり仮説を立てようとしても、簡単に出来ることではない。これは普段の訓練で鍛えることが出来るのだ。
 例えば、八王子市の北側にある昭島市。「東京都昭島市に引っ越した」と言ったら、「小笠原諸島の島?」と間違われた。という投稿を見て笑ったことがある。確かに内陸なのに「島」と言われると、海に浮かぶ「島」と思う人がいるのは当然だ。
 だが冷静に考えると内陸や人名に「島」が多いと気づく。「島田」「島崎」「島袋」渋沢栄一の故郷は「血洗島」だ。そこから推測される仮説は、島とは川の中州であろうと仮説が立つわけだ。海の無い地域では、川が最大の水辺であり、その中の大きな中洲は「島」同然だ。考えてみれば、ウィーンのドナウインゼルもドナウ川の中州なのに名称は「ドナウ島」である。そのため、いまのような移動手段がないころは、大きな川の中州を「島」と呼んだのだろうと、勝手に「仮説」を立てた。この先を調べるかどうかは、人それぞれで正直重要とは思っていない。
 重要なのは、「何かこの地名、島っておかしくねー」で笑って終わってしまうのではなく、きっとこの名称が付いたのは、このような理由であろう?という「仮説」を思考することをクセにすべきなのである。このように、仮説思考は普段の訓練で鍛えることが出来るのだ。そうすると、利益が下がった理由が、「コロナのせいだ」「景気が悪い」など外的要因に言い訳を見つけるのではなく、「買い叩かれたときに、交渉が甘かったな」「仕入で失敗をしたな」「外注を増やしてしまったな」と原因に行きつくことが可能になるのだ。
 仮説思考が出来ない経営者は、会計センスを身に付けることが出来なく、時間軸を長く、高所から見下ろすこと出来ず、未来予測ができないため、倒産する可能性が高い。
 仮説は所詮仮説だ。間違いかもしれないし、ストライクではなく、半分外れたボール球の可能性もある。全く外れているかもしれない。しかし、仮説すらなければ、「検証」することはできないのだ。まずは「こうなのかもしれない?」という仮説無くして、何も始まらないのだ。「仮説」を立てる訓練は、毎日行える。なぜ原油が上がったのか?なぜダウが下がったのか?なぜ日経平均が上がったのか?すべては、「仮説」に対する毎日の訓練である。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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