「終身雇用」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 終身雇用や年功序列がなくなってきたことは事実です。それには良い側面と、悪い側面があります。
 昭和の時代は、会社に行ってさえすれば、年々給与は上がり、定年退職まで整理解雇(リストラ)におびえることはなかった。それが保証されなくなったことで、将来の不安が増える。ということは十分にあり得ます。
 年功序列だと、仕事をしていないオッサンが高給を得て、必死に仕事をしている若者が搾取されている。だから、年功序列は悪い。という考えに正しい部分もありますが、全員に当てはまるわけではありません。そもそも、給与とは労働力を提供してもらうには、最低限この程度の生活費が必要だよね?という金額が月給なのです。「これだけ稼いだから、この月給です」という結果ではありません。なのに、勘違いをしているサラリーマンが非常に多い。だから「オレはもっと稼いでいるのに、給与が低い」という不満が出るのです。
 お金のない時代を想像してください。給与を穀物で払っていた場合、畑を耕して作物を育てて、「秋に収穫するまで給与は待ってよ」とは言えませんよね。その前に死んじゃいます。だから、給与とは働くための必要経費であり、年を取って家族が増えて、子供が食べる量も増えるのに比例して給与が上がらなければ、生活が成り立たない。そのため、年功序列にする以外ない。というのがいままでの歴史です。会社に入社して即戦力になる人なんていません。最初は持ち出しですよ。だけど、給与は普通に支払わなければなりません。生活が出来なくなりますからね。
 そして、終身雇用もセットにするから、いつまでも同じ会社にいてくださいよ。というのが、昭和の経営方法だった。だが、それを考え出したのも、それをさせたのも、当時の経営者ではありません。既得権益の中でヌクヌクと生きて行こうと画策し、自分の給与が年々上がるようにしてきた黒幕は、日本の官僚たちです。彼らは、民間企業に合わせているから。という理由で、決して給与が下がることなく、毎年上がり続け、定年退職前に必ず昇進し、退職金の上乗せをして天下りをしていく。GDPを1円も稼いでいない官僚たちなのに。
 そのシステムを維持するために、大企業に圧力をかけて、解雇がしにくいようにしている。辞めさせられない上に、年功序列で終身雇用をさせてきた。だから、企業は正社員を増やせないので、非正規労働者という最悪の奴隷システムを作り、派遣労働者で負荷を調整してきたという事実がある。派遣に頼って固定費を下げてきた大企業に本当の競争力があるのかを問いたい。また、派遣という奴隷制度を行政自ら使っていることが大問題だ。まずは、行政の在り方から変えなければならない程、終身雇用と年功序列と非正規労働(奴隷牢働)の問題は根が深いと思う。一度、徹底的にぶち壊す必要を感じるのは、私だけであろうか?私は日本の将来が、とても不安だ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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