「国」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 「国」とは一体何でしょうか?「政府」のことでしょうか?「官僚や公務員」のことでしょうか?「国土」という土地でしょうか?「国民」という人のことでしょうか?「民族」のことでしょうか?もしくは「独裁者」のものなのでしょうか?
 アメリカ合衆国、中華人民共和国、ドイツ連邦共和国、タイ王国など、国の政治体制により呼び名が異なりますが、これは何が違うのでしょうか?国の在り方にはいろいろあります。その違いを見ていきましょう。

 まず、共和国とは、王や首長などの君主を置かない国のことをいいます。国民に選ばれた大統領や首相が国家元首になっている国のことです。逆に、王国は君主のいる国を示します。公国も大公という君主を持った王国の一つになります。その際、必ずしも王が政治を行う必要はありません。
 それでは日本はどうなるのでしょうか?選挙で首相を決めていますよね?ですが、総理大臣は、行政のトップでありますが、大統領とは違います。日本は天皇という君主を持った王国になります。でも、天皇は象徴であって、国のトップじゃないでしょ?と思われると思いますが、権力や政治の有無にかかわらず、君主であることには違いがありませんので、日本は世界最長で最古の王国なのです。このような国を立憲君主制といいます。
 次に、わかりにくい合衆国と連邦を見ていきます。どちらも共通しているのは、君主を持たないので王国ではないことと、2つ以上の国または州から構成されているということです。現在、合衆国と呼ばれている国はアメリカとメキシコだけです。単純に日本人が和訳をしたときにできた違いが、いまも慣例で残っているだけで、合衆国と連邦の違いは、国際的にはないそうです。イギリスの正式名称は、グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国です。英語にするとユナイテッド・キングダムなので、連邦王国ですよね。イギリスは国王が残っているので、王国ですが、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4か国からできていますし、それぞれに政府を持っていますから、ユナイテッドであり、アメリカ合衆国のユナイテッド・ステイツと同じ意味になります。
 日本の都道府県は、昔は別々の国でした。それでは日本は連邦なのか?というとそうではありません。戦国時代のように、それぞれの国が、それぞれの政治を行っており、その2つ以上の国が一つの政治を行っていれば連邦になりますが、日本の都道府県は江戸時代以降、すでに統一された一つの政治でまとまっています。州法のように、日本に道法や県法や府法があれば連邦になりますが、現在のように一つの政府である場合は、日本は連邦にはならないのですね。

 閑話休題。国とは一体何なのでしょうか?国は国民から税金を徴収し、戦争になれば命さえ奪う存在です。その国の根底にあるものは何か考えたいと思います。

 国はそれぞれに自国通貨を持っています。その通貨は、その国の信用で成り立っています。自国の信用がなければ、その通貨に価値も無くなります。
 自国の信用がなければ、海外へ渡航するときに、厳しくチェックをされて、気軽に海外旅行ができません。日本は世界でビザなしで行ける国が最も多い国と言われています。私も実際9か国ほど行っていますが、一度もビザを取得したことはありません。それは、我が国のパスポートに、すなわち国に信用があるからです。つまり、国とは「信用」なのです。この国の発行しているものを、どの程度信用できるか?という部分にあります。
 国が借金を期日までに返済できずに、デフォルトを起こしてしまうと、その国の信用は下がります。逆に、日本のように80年以上かけても、利息付きで確実に返済をする国は、大変に信用されます。その国の根幹は「信用」にあると思っています。
 ですから、私達日本人一人ひとりも、そのような意識で海外の人と付き合って欲しいと思います。日本へ来る外国人に対して、偏見などを捨て、外国語が苦手な人でもわかるよう、ゆっくりと話をしてあげましょう。監視の目がないとモラルが崩壊する人がいますが、海外へ出張や旅行をする日本人は、常に「日の丸」を背負った気持ちでいて欲しいと思います。すなわち、国とは「人」なのだと思っています。
 聖徳太子の憲法第1条を忘れずに。私たち一人ひとりの意識が、国の一部を成すのです。

「和をもって、尊しと成す」

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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