「立場」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 人は立場によって見えている視点が違う。物事は見方を変えると、見えている世界が大きく変わる。
 例えば円錐(エンスイ)は横から見れば二等辺三角形だが、真上から見れば単なる円だ。平社員の視点と経営者の視点は、ほぼ一致することはない。
 人それぞれ、様々な立場があり、人の数だけ視点は違う。だから、自分の立場だけで物申す人は、誰とでも上手くいかなくなってしまうのです。
 相手の立場をおもんぱかって、言動に気をつけなければ、たちまち人と衝突するか?すっかり嫌われてしまうだろう。きっと、誰もが失敗をしながら、それを学ぶのだろうと思う。だから、経験をしていない立場のことは、想像するしかない。そうすると、当てが外れることもしばしばだ。だから、会社などの場合は、なるべく上司が部下の立場に合わせて話をしなければ、伝わるものも伝わらなくなる。
 親であれば、なるべく子供の目線で話をしなければ、子供が納得することはないのも、同じことだ。

 よく立場が人を育てる。というようなことを言うが、そのような部分もある反面、その立場が、人を追い込むこともある。「自分はこの役職にふさわしいのだろうか?」「大きな責任が恐ろしく、辞退したい」そう思って、自分に自信を持てない人もいるだろう。だが大丈夫だ。誰もが同じように思っている。それでもやってみたら面白いかもしれない!そう思ってやってみれば、存外上手くやれてしまうものなのだ。立場など、あまり深刻に考えない方が良い。単なるチャンスだと思えば気楽に望むことが出来る。
 だがそれでも勇気も自信も持てない。そういう方もおられるだろう。その時は、失敗した時のリスクを書きだしてみよう。最悪の事態を想定するのだ。前向きな考え方は大事だが、最悪の事態に備える時には、いまの立場における最悪の状況をネガティブ思考するのだ。
 通常、ネガティブ思考は良くないと思われがちだが、場合によっては非常に使える思考法なのだ。
 そうして、最悪の事態を想定して見ると、失敗したところでたいした事にはならない、ということが分ると思う。そうしたら、思い切ってやってみれば良い。最悪の事態と逆になるように思考しながら進めれば、最悪の事態だけは回避できる。立場が人を育てるとは、そのような状態になった時に言える言葉である。闇雲に分不相応な立場に突っ込むことではない。最悪の事態になっても大丈夫。本人がそう思える状態なら、その立場を受け入れてくれるだろう。そう思えるように、手助けするのが、上司の役割だ。親の役割だ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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