「賃上げ」

第1,263回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 政府がしきりに「賃上げ」しろと言っている。なぜだかわかりますか?首相は当初「令和の所得倍増計画」と言っていました。もう忘れたみたいですね?
 最低賃金は毎年50円ずつ上がっています。ということは、10年で500円も上がることになります。現在のままでビジネスを行っていたら、10年後に生き残っている会社は皆無でしょう。そのくらいのインパクトがあることです。
 では、なぜそのようなことを言うのでしょうか?国民がお金持ちになってほしいからでしょうか?貧困に苦しむ国民を救いたいのでしょうか?国民に希望を与えたいのでしょうか?残念ながら、国民のことなど考えていないのですよ。実に簡単なことなのです。国民の所得が上がれば、税率を上げることなく、税収が上がるからです。人口が減ると分かっているのだから、現状維持では税収は減る。しかし、税率を上げると国民の反発が怖い。だから、所得を増やして税収を増やそうとしているのです。どこまでも、自分目線なのですよ。
 ただし、私たちはここから学ばなくてはならない。人口が減ることを予測して、それに対応していない会社は淘汰されるのだ。つまり、会社を縮小させる技術がない会社は、滅ぶことになるのです。
 いままでは、大量に作って大量に売る。薄利多売の世界でした。だって人口が増えていたからです。需要が減るのに、供給過剰になってしまっては、経済は成り立ちませんよね。その場合、もっと尖った商品を高く売っていく以外に、生き残る道はないのです。

 「賃上げ」をしろって言われても、簡単に上げられることじゃない。そう思う方が多い。ですが、実際に計算してみればわかるのです。自社の利益に最も影響を与えていないのが、固定費だということを。つまり人件費を少し上げたからと言って、営業利益率に大きな影響は出ないのです。もし影響があるのであれば、現状が黒字ギリギリだということです。
 それでは、そもそもダメじゃないですか?ちょっと仕入値が上がっても、ガソリン代が上がってもすぐ赤字になってしまいますよね?そういう会社は「賃上げ」の前に会社の立て直しってことです。順序が違ってくるんですよね。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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