「良い仕事」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 良い仕事の定義は、アウトプットの質×時間だ。ところが、多くのサラリーマンは、良い仕事とは、アウトプットの質だと思っている。
 時間をかけて、質の高い仕事をすることが良い仕事で、お客様に喜んで頂けると思っている人は、認識を改めた方が良い。仕事は芸術作品とは違うのです。自己満足を求めて、残業を多くして、より良いものを追求するという仕事の仕方は、迷惑でしかない。
 私がよく「仕事は6割で提出しろ」というのは、質に関してだ。では、なぜ6割で良いのか?というのは、お客様が望んでいることと、サラリーマンが行っている仕事が、心が一致していることは、ほぼ100%あり得ないからだ。方向性を間違え、やり直しになると分かっているのに、間違った方向に時間をかけて進むことは、愚の骨頂(コッチョウ)だからだ。6割で良いから早く出せば、間違えたところを修正する時間が残る。時間をかけて、間違っていたら、もう目も当てられないのだ。

 例えば、100時間で行う仕事があったとする。Aさんは、60時間程作業して、不明点なども含めて一度お客様にお見せした。そこで、34項目方向性の変更指摘を受けたとする。もちろん、中にはお客様の仕様変更(仕事始めに決まっていなかった変更)も10項目含まれた。だが、残り40時間あれば、十分に修正は可能だとAさんは思った。
 同じ仕事をBさんは、100時間かけて自分なりに完璧と思ってお客様にお見せした。ところが、20項目方向性の変更指摘を受けたとする。もちろん、中にはお客様の仕様変更(仕事始めに決まっていなかった変更)も10項目含まれた。だが、もう残り時間はないのだ。お客様の変更分の10項目分の時間内で、Bさんは20項目を修正しなければならない。きっと時間内には終わらず、残業をして対応することになるだろう。その分、会社は儲からないのだ。納期が間に合わなければ、誰かに手伝ってもらう必要もあるのだ。
  質的にはAさんは24項目のミスをした。Bさんは10項目だけだった。しかし、60時間で24項目ミスをしたAさんは、まだ40時間の余裕が残っている。Aさんは残りの仕事を一人で完結できるだろう。
 Aさんが24項目のミスを76%出来ていたとすると、残り時間40時間かければ3040点ということだ。ところが、10項目のミスで90%出来ていたBさんは、もう時間がないのだから、0時間だ。例え90%でも「0」に何をかけても「0」は変わらない0点だ。もし10時間残っていたとしても、90×10で900点。3040点のAさんには遠く及ばない。
 結果的にAさんの方が優秀ということです。「良い仕事」をしているのはどちらなのか?一目瞭然ですね。

 芸術であっても本当は次々と作品を発表する方が正しい。モーツァルトやハイドン、バッハのように作曲スピードが速い作曲家を、同じ理由で私は尊敬している。
 個人的には作曲も間違っていても良いから、ぱっぱと終わらせてしまう。そして振り返らない。同じ作品を完璧目指していじり続けるほど、人生は長くない。そこに間違いや謎があることが、後世の演奏家の想像力をかき立てるのだ。こんなに面白いミステリーはまたとないのである。私はそう解釈して、ミスだらけの不完全な楽譜でユーチューブにアップしている。ブログも著書も誤字脱字が多い。だから何なのだ?いまは風の時代。スピードこそ重視すべきだ。
 いまでは、日経電子版ですら、誤字がある時代。間違えないことよりも、情報を早く発信する方が価値があるのだ。「良い仕事」とは、スピードを含むということを、サラリーマン諸氏は知っておいた方が良いですよ。評価をする側の人も、評価項目に加えるべきですね。

私の曲のユーチューブです。

https://www.youtube.com/@shinji-c0f4i2o2/videos

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ


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