「名刺」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 名刺には大きな威力がある。あなたは名刺に書かれた名前や役職をいちいち疑わないと思う。世の中のたいていの人が疑わないし、確かめもしない。

 以前に裁判になった時、相手の名刺を見て調べたことがある。会社の代表者となっていたので、会社の登記を調べた。ところが、法務局で調べても登記がない。不思議に思って町役場(ある県のものすごーく田舎です)に問い合わせると、その人物を知っており、苗字が違うことと、会社組織としては行っていない。届けを出していない個人事業主だと分かった。つまりは納税していないということだ。ついでに裁判官にそのことも話したので、心証を悪くして、当然裁判は私が勝った。きちんと納税するようにと、叱られていた。その時、名刺をそのまま信じてしまうと、こうなるってことを初めて知った。

 悪い例ばかりじゃない。自分で副業を始めようと思っている人や、新たな事業を始めようと思っているのなら、まずは名刺を作ることをお勧めする。それを臆する(オクスル)ことなく人に配るのだ。そうすると、不思議と相手はそんな目であなたを見てくれる。そうすると、どうしたって、それなりの貫禄みたいのがついてしまうのだから不思議だ。自分を追い込む意味でも、まずは名刺だと思う。

 私が「株式会社公響サービス」という会社を作った時、当て字のこの名称では何やってる会社か分からない。「音響会社ですか?」「公共掃除の会社ですか?」など色々なことを言われた。「公に響くサービス」を提供するのが目的で、その一つが設計というわけだが、「木下設計」のように、限定した名前にはしたくなかった。そこで、名刺には、「金型設計・コンサルタント」と書いた。日本でこの業界にコンサルタントはいない。だからこそ、私が行いたいとずっと考えていた。それを文字にして印刷したわけだ。
 おかげで現在の我が社の売上の半分は、そのコンサルタント事業で儲けている。労働時間から考えると、労働生産性は設計の5倍ほどになる。何はともあれ、名刺に文字を印刷してやってみれば良いのだ。

 自分のやりたい職業を名刺に書いて、それを配れば、あなたはその職業に就いたと同じになる。人生とは演じることだと思う。その役職を自分に与えてしまえば、その役を演じる以外になくなる。それが、人を強くするのだと思う。まずはお試しあれ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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