「良い仕事」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 「良い仕事」というと、「丁寧な仕事」と勘違いをするサラリーマンが多くいる。時間をかけて、懇切丁寧なお客様対応をすることで、丁寧な仕事をすることが「良い仕事」と思うわけである。それはとても良いことのように思えるので、良い仕事と勘違いするのだ。
 経営的に見ると、とても迷惑な仕事の仕方になる。丁寧な仕事は大事だが、それ以上にスピードが大事なのだ。時間をかけるということはそれだけの付加価値がなければ、ビジネスにはならない。単にボランティアになるだけだ。それを、さも「良い仕事」をしているような顔で、「丁寧な仕事」をゆっくりされては、かなわない。仕事は手離れが良くなければ、ビジネスとして成り立たない。ビジネスは必ず利益が上がるようにしなければ、会社が存続できない。丁寧な仕事にこだわって、会社が存続できなくなれば、お客様に商品やサービスを提供できなくなる。すなわち、お客様にとっても迷惑な話なのだ。
 そう言うと、「いい加減な商品や、適当なサービス」で金だけもらえばいい。と勘違いする人もいる。それなりに良い物で、それなりのサービスで、それなりの値段であることは前提条件だ。それがクリアできなければ、市場価値を失い、そもそも会社は存続できない。だから、経営者が会社の方針を決め、どこまでの丁寧さが、その会社の方針なのかを決めることが重要だ。お客様はその丁寧さと価格に応じて会社を選択すれば良いのだ。その丁寧さに比例して価格が変わるのだ。それがあるべき自由競争なのだ。従業員の勝手な主観で、丁寧さを決めて良いものではない。逆に、明確な方針を打ち出せない経営者も問題なのである。疲弊してまで、お客様満足を優先させることは、愚の骨頂だ。
 更に自分勝手な「丁寧な仕事」をする者は、自分の基準に達していない者の仕事を批判するという悪い側面もある。自分の物差しで勝手に人を判断せず、会社の物差しを作らないから、人間関係が悪くなるのだ。完璧な仕事なんてこの世に存在しない。
 「良い仕事」とは、会社の方針に沿った物差しで、商品やサービスを提供することにより、お客様にご満足いただくことだ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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