「スクラップ・アンド・ビルド」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。第1,126回です。

 ものごとは、「スクラップ・アンド・ビルド」が基本だ。なぜなら、新たな方針や規則、事業をつくり続けていては、忙しくなるばかりで、規則は守られなくなり、存在意味を失う。やるべきことが増えると、十分に時間が取れず、結局中途半端になる。というわけだ。
 例えば、会社の就業規則を1項目増やすのであれば、まずは1項目削れるところを探すのだ。そして、まずは1項目削除してから、新たな項目を追加するのだ。なぜなら、作成ばかりしていては、守るべき規則が増えて、より守られなくなるだけのことだ。まずは不要な項目を見つけ、スクラップしていくことが最も重要だ。
 例えば、キャッシュフロー改善のため、在庫を減らしたいと思っていた会社があった。ところが、現場では機会損失を怖がり、結果的に在庫が増えてしまっていた。
 そんな会社で、「在庫は〇〇円以上積み上げない!」などとルールを作っても、きっと誰も守らないだろう。そうではなく、新たな規則を作る前に、まずは捨てなければならない。
 まずは、売れなくなった在庫を廃棄証明書をつけて、証拠写真を撮って捨てるのだ。在庫を捨てれば、特別損失に計上されるため、経常利益の下だ。銀行は気にしないし、廃棄金額が利益を上回り、最終赤字になったとしても何ら問題はない。むしろ、法人税を支払う必要がなくなる。しかも、在庫の置いてあったスペースが空くので、新たな在庫が置けるようになる。
 つまり、廃棄を先に行えば空間が出来る。その空白を設けることにより、空白を埋める行動が行えるのだ。だから、必ず先に廃棄しなければならない。
 あらゆることを先に作成せずに、「スクラップ・アンド・ビルド」としていれば、過剰な規則や在庫に押しつぶされることはない。同じ様に、憲法や法律も「スクラップ・アンド・ビルド」を基本にしてくれていれば、六法全書の厚みは半分になったろうにと、残念に思う次第である。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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