「退職」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
「飛ぶ鳥、跡を濁さず」。日本人のサラリーマンは、きれいな退職をする。きちんと挨拶をして、引継ぎをして、菓子折りなどまで持ってくる者もいる。とても素晴らしいと思う。会社を利用してやろう、と思うより。お世話になった感謝を伝えて去っていく。欧米人とは大違いで、とても良いことです。ですが、すべてがそう上手く行くわけじゃありません。きれいに去る人に合わせなければならない義理もない。なのに、自分だけおかしなことはできない。という同調圧力により、泣き寝入りする者も多く感じる。
会社の経営者や関係者と上手い関係を持っていたなら問題はないのですが、経営者側は必ずしも労働者に、会社に居続けて欲しいわけではない場合もある。だから、あからさまに退職勧奨(退職を勧める)をせずに、転勤をさせる。部署を変更する。他の者がやりたがらない仕事に就かせる。など、意図的に「辞めたくなる」戦略を取ることがある。
スポーツ選手のように毎年契約のフリーランスの場合は、戦力外通告が簡単にできるが、サラリーマンは労基法で守られている。よほどのことがなければ、会社都合で辞めさせることはできないのが事実だ。なのに、戦おうとしない、交渉すらしないサラリーマンが多い。
逆に経営者側は、「面倒な社員だ」「いてほしくない」「そもそも嫌いだ」という割とどうしようもない理由で従業員が辞めるのを待っていることもあるのです。本当は、その溝を埋められるのは社長だけですが、そもそも社長が諦めていると、その溝は決して埋まらない。そんな時に、社長の姦計にハマってすんなり会社を辞める人が多く感じる。今日はそんなサラリーマン視点でのお話しです。
地方への転勤を申し渡されたら、行けばいいじゃないですか?どうしても行きたくなければ、交渉すればいい。転勤を断るのだから、それに対する対価として、給与が減ることも、役職が下がることも許容すれば、交渉の余地はあると思いますよ。命令が絶対で、1mmも交渉の余地がない、という態度で臨まれても、ひるまないことです。クビになることはないのですから。間違っても「こんな会社辞めてやる!」などと思わないことです。地方では新たな人との出会いもあるかもしれません。新たな境地を、ワクワクして迎えて下さい。どうしても辞めるのなら、会社と交渉して、退職金の上乗せ位は引き出しましょう。
50歳前後になり、給与に見合って稼げない。という理由で閑職に押しやられた場合。甘んじて受け入れれば良いんですよ。自分が稼げる以上に、他の人を大事にしてこなかった自分のなれの果て、という意識を新たに持つべきです。稼ぐことより、人を大事にしていれば、そのような結果にはなりませんから。結果的に窓際で楽な仕事で暇になり、給与が減るだけのことです。思いっきり趣味に使う時間を増やせばいいでしょう。家族に金がかかる?それなら副業をお勧めですね。間違っても「こんな会社辞めてやる!」などと思わないことです。毎月決まった日にサラリーが入るという特権を捨てないことです。どうしても辞めるのなら、過小な仕事しか与えられないパワハラを受けた。という文章を経営者に送り交渉をしましょう。裁判も辞さずという態度で交渉し、定年までの賃金を請求してください。
ハラスメントを伴い、明らかなイジメを受けていると感じた場合。間違っても「こんな会社辞めてやる!」などと思わないことです。第3者にも明らかな証拠を集め、弁護士に相談しましょう。費用は掛かりますが、その分も会社に請求ができます。こういう時こそ、恐れることなく、権利を主張しましょう。いままでの同僚達に「責任も全うしていないのに、権利だけ主張しやがって」と思われても気にしてはいけません。彼らは、あなたがイジメられているのを見て、見ぬふりをしたのだから同罪です。あなたへの損害賠償は会社として支払いますが、その金を稼ぐのは彼らです。「しっかり稼げよ!」と心の中で笑ってやってください。裁判が決してから転職先を探しても、問題ないでしょう。だた、もらった賠償金でバカンスに行ったら、その時点でアウトです。あなたの正義が、偽善に変わります。
周りの人を見ていると、本当に不思議と会社をあっさり辞める人が多い。経営者の計略にハマっているのに気づかないのは、労基法を読んだことがないからだろう。労働者のために書かれている法律なのに、労働者が読んでいないのだから、意味がない。学校では教えてくれない教養とはこのような部分に出てくるのかと思う。経営者側から見ると、ザルな人が多いので、呆れます。
とにかくサラリーマンのみなさん。会社を辞めるのは簡単だけど、額が小さくても毎月決まった日に入ってくるサラリーを、自分の手で止めてはなりませんよ。補填ができる可能性ができるまでは。歯を食いしばってガマンしてください。がんばりどころを間違えているサラリーマンの方が、多く感じるんですよね。本当に。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ
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