「合理的な経営」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 企業の不祥事、不正が相次いでいる。原因が分からないトラブル。法を無視した対応。信頼を裏切る行為。私利私欲。すべての原因は経営者にあるわけだが、それを認識していない経営者が多いことは残念なことだ。役員報酬も、退職金ももらえる立場にないってことを知って欲しい。合理的な経営が出来ないわけだ。渋沢栄一の「論語と算盤」の「合理的な経営」の項に、にこのようなことが書かれている。

 取締役や監査役などの名前を「虚栄心のために」欲しがる輩がいる。彼らの浅はかな考え方は軽蔑すべきだが、それ自体たいした欲求ではないので、それほどの罪悪を重ねる心配はない。
 好人物だけれど、事業経営の手腕がない者もいる。そういう人が経営者だと、部下の人物の善悪を見分ける能力もなく、帳簿を読み取る力もない。そのため、知らぬ間に部下が過ちを重ね、窮地に陥ってしまうことがある。罪は重いが、わざとした悪事ではないことは明らかだ。だた、経営者の器になかったということだけだ。
 ところがもっと悪に踏み込む者がいる。その会社を利用して、自分の出世の為の踏み台にしようとか、私利私欲のための手段にしてしまおうと考えて経営をする者だ。これはまったく許すことのできない罪悪だ。
 そのような輩は、社外へ虚偽の報告をして、利益を大きく見せたり、小さく見せたりする。これは立派な詐欺行為だ。さらに、会社のお金を自身のために利用する。これはもはや窃盗と変わらない。結局、このような悪事は、その職責を担う者が、道徳を身に付ける努力をしていないために起こる弊害だ。

 どうにも明治の世から、人は成長していないもようだ。経営を行う者が負うべき責任が何で、やらねばならぬことが何なのか?そもそも、人の正しい生き方とは?一度じっくり「論語と算盤」を読んで考えてみて欲しい。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?