「ウインカー」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 車のウインカーはなぜあるのでしょうか?当然、車が次にどちらの方向へ行くかを、周りに知らせるためですよね。日本語でウインカーは「方向指示器」ですよね。
 それなのに、ウインカーを点けるのが遅い者が多い。なぜか何もないところでブレーキを踏んで減速した。「あれ?」と思ったらウインカーを点けてすぐに曲がり始めた。そんな運転手が多い。
 本来は、先に方向指示を出してから、ブレーキを踏まないと、何がしたくて減速したのかが分かりません。

 ウインカーを点ければ良いというものじゃない。後ろに渋滞を作って反対車線のコンビニに無理やり入るのは迷惑行為です。反対車線にはみ出して、3台並べるような道路なら良いですが、そんな気が利く人はいない。平気で後ろを待たせる。最近は運転手が他人を思いやれなくなっています。自分勝手になっている。それは、迷惑行為をしている側にプレッシャーをかけると、すぐに「あおり運転だ!」と「あおり運転」の定義も知らない者どもが騒ぎ立てるので、迷惑をかけられた側は、唯々諾々と待つしかなくなっているのだと思います。クラクションは何のためにあるのか!迷惑ですよ!周りみて下さい!と知らせるためです。危機感も緊張感もない人達です。これも平和ボケの一つだと思っています。

 経営においてもウインカーは必要だ。会社がどういう方向に進むのか?方針が定まらなければ、従業員は困ってしまう。お客様だって、どこまでお願いできるのか?全くわからなければ、仕事の依頼は出来なくなる。まずは、実行の前に方向性を指示すべきだ。
 一つひとつの仕事も同様です。方向が間違っていたら、全面的に修正となる場合もあるのだから、早めに方向を示し、客先とすり合わせをしなければなりません。そのためには、自分の進んで行こうとしている道を、相手に示さなければならない。ウインカーを出さずに曲がったら、事故る可能性は極めて高い。仕事においても同様だ。完璧な仕事など望んではいない。ある程度方向指示が出来たら、一度立ち止まってすり合わせが必要だ。そのためには、スピードこそが最も重要なのである。自分勝手に適当な方向に向かっていく行為は迷惑行為だ。

 例えば、店舗を増やすことになり、Aさんは物件を探していたとする。駅前の良い立地に見つけたのだが、すぐに契約しないと他の業者に貸してしまうと不動産屋が言っている。でもAさんは、自分には決裁権がないので、とその時は諦め、その旨を社長に報告したところ、いきなり怒鳴られた!
 当然ですよ。良い物件などそうそう転がっているものじゃない。その場で条件を聞き、すぐに社長に連絡を入れて、少し待ってもらうだけよかったはずだ。Aさんはウインカーを点けて、社長にその方向へ行っても大丈夫か聞きもせず、直進を選んだわけだ。そんな勝手が許されますか?この判断が理解できない人が、車の運転も仕事もできない人ってことです。
 例えばBさんは、お客様から仕事の依頼が来た時、「それは我が社の範囲を超えています」と断ってしまいました。それを聞いた社長から怒鳴られました。当然です!ビジネスはお客様の困りごとを解決するのが目的です。困っているお客様を放置したわけです。仕事とともに、信頼も失ったのです。クビにしたくなる行為です。自社に出来ない部分は協力メーカーを使うなど、方法はいくらでもあるのです。まずはお客様に待って頂き、社長に相談すべきだったのです。ウインカーを人に見せず、勝手に曲がって行ってしまう人が事故を起こすのは当然のことです。そして、社長に怒られた意味がわかんない!と言っているような人は、分かるようになるまで、苦しむだけのことですよ。
 単なる「ウインカー」。されどこの重要性に気づけない人がかなり多く感じる。哀れとさえ思う。きちんと方向指示をして欲しい。ウインカーが先で、ブレーキは後です!

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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