「仕事を楽しむ」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 仕事が楽しくない人が多くいる。なぜなら、お金が目的になっているからだ。仕事は、お金をもらうために我慢するものだ。そう思っているから、辛いし、面白くない。
 仕事が面白くないと、24時間のうち3分の1もの時間、1日に使用できる時間の半分以上を占める仕事の時間を、ただ苦役を行うように、無駄に消化するだけになる。それで、良い仕事が出来るはずもなく、だから褒められることもなく、感謝されることもないので、更に仕事が面白くなくなる。とても不幸な負のスパイラルにはまっていると思う。そして、近所の人にも挨拶すらせず、仏頂面で駅へ歩く者がいる。そして、お客様の前では愛想笑いをする。これで、心が疲れないわけがない。

 世の中には、意味の無いような仕事や、何の役に立っているか分からない仕事、単純で面白くない仕事が多くある。だがその仕事、見方を変えると、とても楽しい方法が見つかるものなのだ。

 以前の仕事で、プリン工場の夜勤をしていたことがある。多くのプリンがレールに乗って流れていく。それが時々詰まってしまう。そうすると全ラインが止まってしまうため、急いでそれを取り除き、レールを走らせなければならない仕事だ。一晩中順調に流れて全くやることがない時もある。とても暇だし、面白くもない。最初の1日目でそのつまらなさと、仕事の無意味さに驚いたものだ。だが、2日目から私は、頭の中で好きな曲を流し、一人カラオケを楽しむことにした。プリンの蒸し機がうなっているので、正直人の声はほとんど聞こえない。声を出していても問題ないのだ。そうすると、仕事の時間が楽しくなった。それに、慣れてくると、プリンが詰まるレールの継ぎ目を覚えるようになる。そこをどうすれば、スムーズに流れるかが分かると、上手く手を入れて流してあげれば、不具合は出ないし、一人カラオケは中断されず、良いことずくめだと知った。仕事は工夫をするから、面白くなるのだ。ビジネスとは、かなり甘いルールで、結果さえ良ければ、プロセスは問われない世界だと知った。時々カラオケ中に人が来ると、恥ずかしいけれど、話のネタにもなる。そうすると、また仕事を頼まれるようになるのだ。
 また、以前の仕事だが、海外から送られてきた重い段ボール箱を番号順に分類して、積み上げていく仕事をしていた時。両手で抱えるような大きさの箱で、1個10~20kgもあるのだ。とても重くて疲れて、やる気にならないと思った。しかし、これは3次元のテトリスだと思って、どうやって分類をしたら、上手く分類して積み上げられるかを考えて行っていたら、8時間があっという間に過ぎるようになった。因みに優男の私が、その時ばかりは力こぶが大きくなり、腕が太くなったのには驚いた。長く続けたわけではないので、すぐに元に戻ってしまってけれどね。若かったけどね。
 携帯電話を箱詰めする仕事をしていた時のことだ。単純な作業だし、一日中立って作業をする。きつい仕事だった。だから私は、一緒の仕事をしている人達を巻き込み、競争をすることにした。誰が一番多く箱詰めが出来るか?そうすると、全員の手が早くなり、とても楽しく仕事が出来た。優勝者には、ジュース一本だが最下位の人がおごることにしたので、みんなの心に火が付いたのは当然だ。たったジュース1本でも、人と競うことでやりがいが生まれたのだと思う。
 また、皿洗いの仕事であれば、どのサイズの皿から洗った方が、片付けやすいのか?また、ソースやマヨネーズなど油汚れが激しい時は、まず水と指で洗うと、海面活性時の洗剤とスポンジをいきなり付けるよりも、早くきれいになることなど、工夫してやってみなければ分からないことだ。そうすると、仕事はがぜん楽しくなる。人は、頭を使うと物事が楽しくなるように出来ている生き物なのだ。頭を使わないで仕事をするから、仕事が楽しくならないのだ。

 その仕事が誰のためになっているのか?仕事の意味を伝えても、理解は出来ても共感できない時がある。そんな時は、仕事をゲーム感覚で、この仕事をクリアしたら、もっと難しい中ボスに挑戦だ。慣れてきたら、ステージのボスに挑戦する。そのようなイメージで、仕事をクリアしていくことも、ある意味大事だ。
 仕事を、やらされている「牢働」にするのも、お金のために「労働」するのも、人と関わって楽しく「朗働」するのも、自分次第だ。長い時間関わるのなら、楽しくやった方が良いに決まっている。人生を楽しめるか否かは、そこが分岐点なのです。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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