「雨の恵み」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で1,043日目です。

 地上に生きる我々は、淡水がなければ生きていけない。それなのに、この地球の環境は、7割が海となっており、海水は人に飲むことはできない。とても過酷な条件のもとに生きていると言える。
 地球に生きる生き物の大多数が、海に生息し、海の水で生きている。海には地球上のすべての物質が溶け込んでいるのだ。鉱物や資源、金や石油、放射性物質にいたるまで、地球上のあらゆるものが溶け込んでいるのが海水だ。だから、塩辛いのである。淡水に塩を入れても海水にならないのは当然なのである。
 その海水からあらゆるエネルギーを得て生きている生物が地球上のほとんどの生物なのだ。地上にいて、淡水しか飲めない我々の方が、希少生き物なのである。そして、我々は「雨の恵み」無くしては生きてはいけぬのである。

 水の豊富な日本に住んでいると気づかないことだが、水の不足している地域からすると、淡水は石油よりも価値があり、水はビールやコーラよりも高いのだ。
 オーストリアもアルプスの雪解け水とドナウ川によって、水の豊富な国だった。人の歴史は河と共にある。都市はすべて川の側に作られた。水を確保するためだ。だが、それは河川の氾濫とも隣り合わせの生活でもあった。人とはほとほと矛盾した存在なのは、子の矛盾した環境のせいなのではなかろうかと思う。

 海がすべてを溶かし込んでいるのは、地球が出来たばかりの46億7,000万円前、地表などなく海もなかった。溶岩の海だった。あらゆるものが高温で溶けだし、水は蒸発して水蒸気となった。火山活動が収まると、冷えた空気によって水蒸気が「雨の恵み」となって地表に降り注ぎ、あらゆるものを溶かした溶岩を冷やし、そしてその成分を含んだ海となった。だから、地球にあるあらゆる物質が、海に溶け込んでいる。その多くのミネラルのおかげで生物は育まれた。
 地表を覆っていた水蒸気が「雨の恵み」となって降り注いだことにより、雲に切れ間が出来た。そして、太陽が当たるようになった。それにより、植物は光合成をおこなうようになり、火山活動で増えていた二酸化炭素をどんどん吸収し、酸素をふんだんに吐き出すようになった。
 当時、酸素が猛毒だった生物は死に絶え、新たな生物が酸素をエネルギーにして二酸化炭素を排出する進化を遂げた。地球はこうして「雨の恵み」によって、循環しているのである。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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