「老後の夢」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で982日目です。
定年退職後に、悠々自適な老後を過ごす夢を見ている人が多い。50歳にもなると、そういう友人がちらほらいなくもない。だが、その夢はほぼ叶わないと思っている。こう言うと、政府が悪いの、政策が悪いの、税金が高いのという話しになることが多いが、悪いのはそれだけじゃない。
実際、年金はほぼ期待できないと思った方が良い。現在60歳くらいの方なら、ギリギリセーフなのかもしれないが、それより若い人はもう無理だろう。いさぎよく諦めよう!
通常、夫婦二人世帯で月の支出はザックリ25万円だそうだ。そうすると年間300万円が必要になる。65歳で引退して、100歳まで生きるとしたら、残り35年。悠々自適な「老後の夢」を見るには、1億と500万円が必要なわけだ。それを70歳まで働いたとしても、9,000万円必要ってことだ。
厚生年金に入っていた想定で、月に支給されるのは10~15万だ。間を取って12万円としておこう。年間144万円となる。そうすると、差額の156万円が毎年不足となる。定年退職を70歳にしても、30年生きるには、4,680万円必要となるわけだ。一人2,340万円だから、総務省発表の2,000万問題はだいたい近いところと言える。そもそも、この考え方がまず間違いだ。
根本的に、仕事をしたくない。という想定のもとにすべての試算が行われていることが問題なのです。なぜ?働きたくないのですか?30年もの長い時間を、何をして過ごすのですか?何のために生きているのですか?私には、そういう人の気持ちがまったく理解できない。まったく希望を感じられない人生ではなかろうか?一体、何がしたいのだろうか?それでは、ただの人糞製造機でしかないと思わないのだろうか?
よくこういう日本人いますよね。老後はのんびりと過ごしたい。世界一周の旅に行きたい。それって、もっと体力のある若いときになぜしなかったのですか?レールから外れるのが怖かったから?忙しかったから?自己犠牲の産物?全て言い訳ですよね。行動しなかった自分への言い訳ですよね。そう、だってあなたの人生なのだから、あなたが行動しなかった結果でしかなく、あなた以外の誰も責任は取ってはくれない。親も他人もね。だから、自分で決めて、行動すればよかったんですよ。
それを、「老後の夢」として行動しようとするから、失敗するのです。すでに世界一周の旅をするほどの体力もなく、出来たとしても極めて高額な旅行になってしまう。そして、必ず配偶者とはケンカするだろう。いままでそんなに長い時間を一緒に過ごしていなかったのに、急に長時間を共有して、知力も体力も落ちて、思うように動けないストレスの中で、配偶者に八つ当たりをしないでいられますか?まず無理でしょうね。
悪いことは言いません。「老後の夢」は諦めて、いま出来るときに、出来ることを行動しましょう。そんなに本当は世界一周なんてしたくないはずです。行ってしまえば、嫌になっても帰れなく、面倒に巻き込まれるだけですよ。
そんなことよりも、生きている限りは、誰かのために喜んで頂く仕事をし続けましょう。それが自分の喜びとなり、生きがいとなるのだから。「老後の夢」など、持つ必要はないのです。何一つ良いことなんてないですよ。いま出来ないことが、老後に出来ると思い込むのは、単なる幻想です。いま出来ないことは、老後には決して出来ませんからね。夢は寝てから見て下さいね。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ
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