「免許」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で976日目です。

 みなさんは免許をお持ちでしょうか?運転免許の他にも、色々な資格がありますよね。私は自動車普通免許以外に国家資格は持っていない。だが、国家資格などなくてもいままで問題なく生きてきたし、これからも資格など不要だと思っている。それ以上に、重要な「免許」を持っている。何だかご存知だろうか?
 私は経営の「免許」を持っているのだ。なんだそれ?と思われる人が多いだろう。それは、財務諸表を読める。ということだ。当然、簿記の資格とは違う。簿記など出来る必要はない。むしろ知らない方が良い。簿記は何級という区切りをしてしまうので、必要なことを順序良く習えません。経営するには商業簿記3級があれば良いと言われますが、製造業の原価計算は工業簿記2級にならなければ出てこないなど、制限があり過ぎます。必要なことを実地で学ぶ経営者と、簿記の勉強はずれが生じるのだ。
 実務に使える財務諸表の読み方、並べ替え方、そして作成の仕方がある。それが出来なければ、「無免許経営」をしているようなものだ。いつ倒産するかもわからず、全て受け身になってしまう。それで良いのだろうか?税理士が作成してくれるのは、税務署に提出するための、税金金額を計算するための財務諸表だ。ここは大きく違う。売上はいくらでも粉飾できるし、利益というのは解釈次第でいくらでも変わる。特に、「みせかけの利益」にダマされる経営者も多い。なぜなら、「無免許経営」をしているからだ。

 国家資格を得ようと、それを武器に仕事をしようとする人は多い。士業などはその典型だ。それそのものは悪いことではない。しかし、考えてみて下さい。国家資格で決められるような内容って、いずれAIの方が優れてしまいますよね?それなら、資格を取ることよりも、実践した経験の方が、AIに勝ると思いませんか?
 当然、士業は資格がなければ行えません。だからこそ、資格を得ようとするのも分かります。でも、その資格を使って、誰かのためになることをするのが、目的ですよね?それなのに、気づいたら資格を取ることが目的になっていませんか?
 例えば、中小企業診断士を目指すのであれば、多くの中小企業の経営者に感謝され、その会社が発展してくれるのが目的ですよね?しかし、いつの間にか、中小企業診断士の資格を取得するのが目的になってしまうと、実際に実務に就いたときに、何が出来るのでしょうか?「免許」があっても、長い間ペーパードライバーだった人の車に乗せてもらいたい人なんていませんよね?

 無免許の時に、どうやって実務の実践を行ったのか?どうやって修行をしたのか?それがその人のその後を左右するのです。必要なのは他者の敷いたレールに沿った「免許」じゃない。自分で行動して失敗した経験に基ずく確固たる「免許」の方が100倍強さが違うのだ!だから、私は自分の経営「免許」を最強だと思っている。
 国になど認めてもらう必要はないのだ。私の「免許」は、お客様や従業員、取引会社や地域社会が認めてくれている「免許」なのだ!それに勝る「免許」は他にない。みなさんは自分の「免許」を持って生きていますか?人生を無免許経営していませんか?

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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