「経理」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で987日目です。

 会社の「経理」は担当者がいますか?「経理」を単なる作業だと思っていますか?確かに、簿記の仕分けなどは、単なる作業でしかない。しかし、「経理」の意味を知っていますか?「経営管理」の略が「経理」だってことを。
 つまり「経理」って経営をするために管理をする部署なんです。経営に直結しているのです。良い例が、中国語では社長のことを「総経理」と言うのですから、的を射ているわけですね。

 小さな会社では、社長の奥さんが「経理」をしていることが多いですね。社長の兄弟だったりもしますが、親族が多いです。しかもなぜか女性が多い。
 昭和の日本では、「経理」=女性でも出来る仕事。というイメージになっていたのかと思います。これでは、「経理」という仕事にも「女性」に対しても極めて失礼です。でも昭和初期生まれの父は、平気で私の家内に「経理くらいでも会社を手伝おうって気がないのか?」という言い方をしたことがあります。本当にやれやれな、昭和気質なわけです。それでいて、母には会社のトイレ掃除もさせなかった。当然ですよね、愛人がいる会社に正妻を呼べるわけがありません。まったく、困った人達でしたね。
 従業員側も「経理」という仕事は、社長の親族が行うもので、金庫番だから他人を信用できないので、社長の親族が行うのが正しい。そう思っている人が、これまた多いわけです。

 「経理」業務は大きく分けて3つあると思っている。①普段のお金の出し入れの仕訳帳簿記入。これは、マニュアル化できるし、いずれAIがやってくれるので、誰がやっても良い作業。②給与計算と振込。これは間違えちゃいけないので、しっかりやるべきだけど、正直30人位なら、社長が自らやれば済むこと。社労士に丸投げしては、従業員の成長もその給与にした理由も明確に出来ないからダメですよ!社会保険の重さも分かるからね。③これが最も大事で、税理士が作った決算書を、管理会計用に変更することです。会社としての指標として、予算を作ったり、利益率を出したり、目標を作るなどですね。これって、会社ごとに指標が必要ですから、ほぼ社長の仕事なわけです。
 大企業だと、経営企画部が行っていますよね。そして、経営企画部長を行った人が役員になって、社長になっていく順路が決まっていますよね。経営数字が読めなければ、経営ができないからです。決断をするために必要な情報を、自分で読めなければ、ルールを知らないでサッカーの試合に出るようなものです。恐ろしい!負けて当然です。この③ができない中小企業の社長が多いわけです。
 そんな「経理」を重視していない人が、会社を倒産させてしまうわけです。現在の会社の銀行残高は?と聞かれて、即答できずに奥さんに聞いているような人は、社長失格です!奥さんと離婚でもしたら、会社は倒産ですよ!
 そういう社長は、従業員に対しても、奥さんの重要性を認識させられていない。子供を送り出して、ゆっくり出勤してくるし、早く帰っちゃうのに、奥さんにいくら払ってんだよ!と思っている従業員もいるでしょう。そんな従業員がいなくなるように、給与計算を自分でさせる勉強会を時々行って、「なんて複雑な計算を毎月やってくれているんだ!」と感謝させることも大事です。
 時にはお盆に1,000万円位のせて持ってきて、「社長お金お持ちしました」ってみんなに見せてやるんですよ!1,000万円の現金なんて、そうそう見ない。わざとパフォーマンスでみんなに見せた後、普通に銀行に預けるだけでも、奥さんの仕事である「経理」の重要性は極めて高くなるはずです。まあ、「経理」と「女性」をなめるなかれ!ってことですね。「経理」の仕事は、ほとんど社長の仕事なわけです。私は全部一人で行っていますよ!来月からは父の会社の経理も兼任します!

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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