「黒字」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 日本の会社では、3割が黒字企業と言われている。ということは、必然的に7割の企業が赤字ということだ。1年以内の一定期間(多くは1年)での決算にて、最終的に当期純利益が残った会社を、黒字会社という。当期純利益がマイナスになった会社を赤字会社という。法人税は、純利益の前に課せられる。つまり税引き前利益がマイナスになっていると、必然的に法人税は最低額(会社所在地の市税のみ)が引かれて、純利益が算出されるわけだ。要するに赤字企業は税金が免除されるのだ。それが、実に7割にも達する。それが日本という国の現実だ。
 だからこそ、不足する財源を国民から少しずつむしり取る方向になるわけだ。だから、個人的には赤字になる企業は、経営努力が足りないと思っている。国益に反する行為だと思っている。経営センスがなければ、オーナーは自分で経営することを諦め、経営者を雇うべきだと思う。生え抜きである必要はない。中小企業に経営センスのある者など少ない。ましてや経営の勉強をしている者もほぼいないだろう。だから公募すればいい。
 会計による財務分析や経営指標のすべてが、赤字である場合は計算しても無意味になる。要するに、会社の業績を上げる方策は、限られてくるのだ。第3者の目という違った視点と、長期視点をもって、経営戦略を考え直す以外に打開策はないだろう。いままでと同じビジネスモデルを続けていれば、確実にジリ貧となり、3期連続で赤字になると融資も厳しくなる。資金繰りに窮してからでは、会社の再建は遠のくばかりだ。
 書店に行くと「会社は赤字決算にして節税をしなさい」的な書籍が多くある。まあ、内容はどれも似たようなものだ。読む価値はない。私も最初は騙されて買ってしまった。本の内容を実行した場合、公に響く会社ではありえなくなる。私的には自分を否定することになるような内容だった。
 私は、会社は是が非でも黒字にした方が良いと思う。時々、赤字になってしまうこともあるだろうけれど、赤字をずっと続けることは出来ない。その調整弁は役員報酬だ。業績が悪ければ、自分の報酬は下げる以外ない。毎日納豆でしのぐ覚悟が必要だ。1年屈辱に耐えれば、自分の戦略次第では、また黒字会社に戻れる可能性がある。経営は、サラリーマンと違い、毎年アスリートのように競争を続ける運命にある。そこに、安楽な休息はない。
 しかし、折角苦労して黒字にしても、実弾(現金)が無くなれば、ゲームオーバーです。黒字であっても実弾がなければ倒産します。赤字であっても、実弾を持っていれば、倒産はしません。経営とは、経済を営むことです。お金が回っていれば、黒字であろうが、赤字であろうが生き残れます。
 まずは実弾をかき集めて生き残る。次に「黒字」にする。そして、黒字を「維持」する仕組みを作る。その過程での税金なんて気にしてはいけないのですよ。借金も気にしてはいけない。金利は保険料ですよ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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