「お金儲け」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。第1,127回です。

 みなさんは「お金儲け」するのは好きですよね?私も好きです!それは、それで悪いことではありません。ただ、その目的意識の違いは大きいですね。どういうことでしょうか?

 ある社長がいました。その人はお金に固執しており、極めて吝嗇(リンショク)でした。経営者の仲間と飲みに行っても、人より1円でも少ない支払いになるようにしたり、幹事を買って出てポイントを自分のカードに付けたりと、かなりセコイことをしていました。
 経営においてもそうでした。お金儲けには目がなく、少しでも儲からない仕事は断り、儲かる仕事だと、そちらを優先するなど、たびたびお客様とトラブルを起こしていました。社員に対しても厳しく、儲からない仕事をしていると檄(ゲキ)が飛んできて、辞めていく社員も多い状態でした。
 その社長は貯金が趣味で、貯まった金額を印字された預金通帳を見るのが好きだったそうです。気持ち悪いですよね?社長の個人預金は3億円を超え、総資産は4億円近かったそうだ。そんな社長に青天の霹靂が降りかかる。
 突然、奥さんと子供が実家に帰ってしまったのだ。しかも、テーブルの上に印鑑を押した離婚届が置いてあった。
 「お金儲け」にばかり目がくらみ、家族をないがしろにした社長への痛いしっぺ返しが始まった。その社長は、当初はあまり気にしなかった。むしろ、「金食い虫が減って良かった」程度に思っていたそうだ。だから、離婚もスムーズに進みました。
 それから3か月後、突然元妻の弁護士から連絡が入り、財産を半分渡して欲しい、子供の養育費も毎月払うようにと言われたのだ。社長は慌てて弁護士事務所に駆け込んだ。
 弁護士に事情を説明した社長は青くなった。そう、何をどうしても、この社長には勝ち目がないのだ。普通の社長は資産など持っていない。そのため、会社の株価が高いと、それも社長の個人資産と見なされるのだ。非公開会社は株など売れないのに、理不尽だが従うのがルールだ。その社長の会社は2億円の価値があり、会社の株を半分元妻に渡すのは、極めて危険なことなので、1億円の現金で渡す以外なかった。更に、資産が4億円あったのだから、2億円とあわせて元妻に現金で3億円の支払い命令が裁判所で言い渡された。
 お金の亡者だった社長は、貯め込んだ預金3億円を一瞬にしてすべて失ってしまったのだ。しかも、子供の養育費は毎月支払わなければならないし、婚姻関係にあった期間分の年金も半分、元妻に支払わなければならない。急転直下で貧乏になった社長は、いまも苦虫を噛み潰したような顔で、社長室に座っているそうだ。

 極端な例ではありますが、お金など貯めたところで何の得もないのですよ。当然、数百万円程度ないと、車が買えない。家を補修しなければならない。子供の入学費用だと色々あるでしょう。それはその人の状況によるわけです。とはいえ、過剰に貯金をする必要はないのです。

 お金は仲良しで、お金があるところに集まる習性があるんです。本当ですよ!お金がないところからは逃げていくのです。そして、お金を貯める行為は、お金を監獄に入れている行為なのです。そりゃ逃げ出しますよね?先の社長の預金は大きな監獄だったわけです。大脱走するのに、離婚というキーワードが監獄の扉を開いたわけです。
 大金を手にした元妻は、子供と一緒に大豪遊して、ほとんどの資産を一瞬で使い果たしたそうです。お金の使い方を知らない人に、分不相応な大金を渡すと、流し方を間違えるんですよね。みなさんも、お金の気持ちを考えてあげましょう。
 私個人は貯金など100万円も持っていないですよ!でも毎月お金がお金を〇万円連れて来てくれています。お金って仲良しなんですよ!お金は生き物だということを決して忘れてはならないですね。

 大事なことは、何のために「お金儲け」をするのですか?ということです。どこまで行っても、お金は目的を達成するための手段でしかないのです。そのお金が目的になると、とても不幸になるってことです。
 自分の夢を実現するためにお金を儲けるんだ!大切なものを守るためにお金儲けをするんだ!その目的を忘れさえしなければ、誰でも幸せになれるでしょう。
 あなたは、自由な時間を得て、ある程度自由に使えるお金があって、社会貢献としての仕事があり、健康な体をもって、一緒に笑いあえる家族や仲間がいれば、必ず幸せな人生になれるでしょう。そこに、過剰なお金なんて必要ないわけです。そんな、ささやかな幸せを得るために「お金儲け」を使いましょう!それが、お金との良い距離感だと思います。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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