「新しい事業承継方法」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 事業承継が進まず、後継者不足が深刻だという。元後継者の私から見ると、それは表面的なことだと感じる。事業承継が進まないのは、現社長である承継させる側に覚悟が足りないことが、一番の原因だ。
 親から見れば子供は何歳になっても、オムツをしていた頃と変わらない。そのような子供に自分の心血を注いできた会社を預ける覚悟ができなくて当然だ。任せる勇気がなくても仕方ない。とても人間臭く、普通に出来ないことだ。それを、覚悟を持ってすっぱりできる器のある人は、そうそういないってことだ。では、どうすれば良いのか?老いて行くばかりの社長の下で従業員や取引先が焦るのも無理はない。

 今後の事業承継は、後継者に法人として創業させてしまうのが一番良いと思う。そして、自分一人の力で会社を黒字化させ、経理も総務も実務もすべて一人でこなしながら、社会保険を払い、一人社長として、消費税の払える1,000万円を超えさせるようにすれば、確実に実績を積み、会計を理解した社長を育てることが出来る。そのうえで、後継者に持ち株会社を作らせて、自分の会社と親の会社を買収させればよい。これで、誰にも文句を言われないホールディングス社長の出来上がりだ。銀行だって納得のシナリオだろう。ただ、やるか?やらぬか?だけなのだ。
 承継させる側に覚悟がないなら、承継する側は血反吐を吐く思いで、自社を育ててみれば良い。親の苦しみが始めて身にしみることだろう。その姿を見ていれば、承継させる側の心も変わるはずだ。試してみても、一切の損はないと思う。おかしなコンサルタントに大金を払って、下らない教育と株の贈与で解決しようとするから、上手く行かないのだ。この程度の覚悟がなければ、結局会社を引き継いでも倒産させるに決まっている。四の五の言わずにやれば良い。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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