「売上増加」

第1,212回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 誰でも経営をしていれば「売上増加」を目指すもの。そして、「売上増加」はうれしいものです。しかしですね。「売上増加」に伴うリスクのことはあまり知っている人がいない。これ知らないと、かなり危険なんですよ!

 まず、「売上増加」に伴い、通常「仕入れ」も同様に増えますよね。売上に比例して増減する費用を変動費というのですが、この比率が高い場合はヤバイ。仕入れにかかる費用である買掛金が爆増することになります。つまり、お金が無くなるのです。でも、売れてるんだからいいじゃないか!そう思われる人が多い。
 次に、「売上増加」に伴い、「売掛金」が増えますよね。つまり、お客さんから入ってくるお金が、すぐには入ってこないという状態です。これのヤバさわかりますか?つまり、仕入れで出ていくお金がある一方で、入ってくるお金は未来に入ってくるということです。つまり、手元資金は枯渇するんです。
 「売上増加」を機に、すぐに銀行借り入れをすれば問題ないのです。でも、ここで動かない人が多い。返済が大変だの、金利が高いの、バカなことを言い出す。会社が倒産したら元も子もないのに、何を言っているのか?
 なぜ、すぐに借りた方がいいのか?すでに売れている売掛金の注文書をもって銀行へ行けば、99%の確率でお金が借りられるのです。だってお金が入ってくるって保証があるんですよ!しかも、お客様が一部上場の企業だったりしたら、もう喜んで貸してくれますよ!その時に、入ってくる金額以上に借りるってところがポイントです。何のために?銀行員には必ずそう聞かれます。そうしたら、次の仕入れのための運転資金だと言いましょう。そういう資金にはきちんと貸してくれるものです。ですが、真の意味では異なります。それは何か?それがわかる方は、かなり数字に強い経営者です。
 それは、納税のためです。「売上増加」に伴い、予定納税額、消費税額が上がることを考慮し、手元資金をそろえておかないと、売掛金の入金前に「黒字倒産」してしまう可能性があるのです。これが最も恐ろしい。
 たくさん売れて、気持ちも大きくなって、余計なものを買ってしまう。従業員に特別賞与を出してしまう。よくある失敗ですよね。絶対やってはいけない。
 良いですか!「売上増加」は大変危険なのです。しかも、20%以上増加したら、決してお金を使わず、むしろ借りて納税に備えないと、納税のために倒産することになりかねないのです。これは、一度経験すればわかることです。最も、なぜお金がないかを理解していない経営者は、同じミスで倒産するのですが。
 とにかく「売上増加」は危険なのです。「売上増加」に比例して、お金が減ることを知り、現金の確保に動いてください。元々財務体質が良ければ問題ないですが、借りられるときには借りて、より財務基盤を盤石にした方がいいのです。倒産したら、何もかも終わりです。どれだけ売上があっても、どれだけ利益があっても、まったく意味がありません。いいですか!税金は待ってはくれないし、現金でしか納税できません。売掛金という債権では、納税できないのですよ!それを忘れちゃいけない!「売上増加」で舞い上がっていると、納税で足元をすくわれますからね!今回も有料級の重要な話です!

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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