「問題社員」

第1,257回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 就業規則は、まじめに働く社員と会社を「問題社員」から守るためにあります。では、「問題社員」とはどういう人なのでしょうか?
 まず、経営者の指示に従わないのは論外です。反発するのではなく、指示に従わないのであれば、それ相応の理由を書面で用意しなければならない。それが、社会人としてのたしなみである。つまり、日本語で人に伝えることが出来ない時点で、反論するレベルの人間ではない、ということになる。
 試しに裁判所へ行ってみればわかることだ。民事裁判を傍聴してみれば、すべては準備書面のやり取りで、口頭で論ずることなど皆無なのである。第3者に自分の思いを伝えるには、日本語の書面で伝わるように書く以外にないということだ。人間にある唯一のコミュニケーション手段は言葉だからだ。
 問題であることを会社側も当然書面で通達をする。それに対する弁論も、日本語の書面で行われなければならない。これが出来ない時点で、自分の主張が通ることはないと知るべきなのである。それ以上の主張は、単なる駄々をこねている子供と同じであり、「問題社員」として処理されることになる。

 例えば、一人ひとりは会社の名前を背負って仕事をしているのだ。だから、自分の立場が強いからと言って、協力メーカーや下請け業者に対して高圧的な態度をとるということは、許されることではない。そんな簡単なことが分かっていなく、下請け業者をミジンコを見るように見下す者がいる。そういう「問題社員」は、上司に連絡をして、外してもらうようにしなければならない。そうなると、その問題社員はその場で出世していくことは不可能になるのだ。自業自得なのだが、それすらわからず、他人のせいにしている者が多い。視野が狭い人間である。

 会社には服務規定がある。会社が指定した服装や態度で、仕事に望まなければならない。それを無視することは出来ないし、注意を受けたら是正しなければならない。それが嫌なら、会社を辞める以外にないのである。
 そこに、自分の独自の考えや心情など不要なのだ。それを主張するなら、書面にて納得のいく弁明をしなければならない。
 会社の備品の使い方、お客様へのメールの送り方、お客様との電話の仕方、トイレの使用方法に至るまで、他の者と異なることをしてはいけない。どうしても、自分独自の方法を行いたいのであれば、創業して自分の会社を持つ以外にないのだ。それすらわからぬ者は、「問題社員」なのである。もはや、そこで活躍することも、日の目を浴びることもないのだから、早々に自分の働きやすいところへ転職する以外にないだろう。

 我が社の特許をM自動車が生産するのに、H自動車に製造を頼んだ。そんなことは国内ではないのだが、海外での日系メーカー間のつながりは強い。そうして、海外で製作することになり、H社は安く済むように現地調達をした。しかし、いままで使ったことのない部品だったので、協力メーカーに相談をした。それが、日本の我が社の製品だと分かったのに、H社の担当はそれを無視し、我が社のカタログをコピーして現地調達をすることにした。その協力メーカーから不正をしている旨、我が社に連絡があり、M自動車に真意を問うと、「〇〇国には特許が出ていないので、今回は無関係と判断します」というアホな連絡をしてきたのだ。
 一部上場企業が、零細企業にわずかな特許料を払わないために、どれだけ汚いことをしているのか?こういう判断をする視野の狭い一担当者など、たまたま上場企業の看板で威張っているだけで、何の実力もないクソ人間であり、会社の看板を汚している「問題社員」でしかないのである。M自動車はこれで3度目になる。また、部長以上の人が我が社に謝罪に来ることになるのだろう。本当にバカな人間が多い。特許を持っている会社と戦って勝てると思っているのだろうか?
 海外で製作しようとも、本社が日本にある以上、その製品を使った生産など、裁判所に差し止め請求をすれば、自動車の生産は止まってしまうのだ。それで誰が困るのかは明らかではないか?会社が大きいと、自分の思い通りになると思い込んでいるバカなサラリーマンは、目先の見栄のために、一生を棒に振るのだ。これを「問題社員」と言わずして、何と言おうか?

 「問題社員」と言うと、仕事が出来ない人、稼げない人と思う人が多いことでしょう。正直、それは仕方がないと思っています。他の社員たちに支えられ、ぶら下がり社員になる人は、どうしても排除はできません。2:6:2の法則で言うように、下2割は仕事が出来ないのです。それは、「問題社員」ではないのです。ただの不良社員です。不良品は排除しきれないので、仕方ないと思う以外にありません。
 しかし、「問題社員」は、自分が他の従業員に迷惑をかけ、ぶら下がり社員であることを知っていながら、悪いとも思わず、感謝をしない者のことです。これは人として最悪です。自分にできることを、少しでも探して、出来るだけ人のためになることをしようとするなら、不良社員もいいでしょう。ところが、厚顔無恥にもぶら下がったうえで威張るような社員は、「問題社員」です。そのような者と一緒に働くことは出来ないので、早めに他に活躍の場を探して欲しいと思います。その方が本人のためでもあるのですから。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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