「差別化」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。第1,163回です。

 誰でも、他社との「差別化」が大事なことは分かるだろう。しかし、それをどうやるかで悩むものだ。
 お客さんの要望を盛り込んで、機能をどんどん増やしていくと、あらゆることに対応が出来るけれど、特徴のない商品が出来上がる。テレビのリモコンの様な事になる。そんな網羅主義と決別し、「差別化」をするには、逆に「引き算」をすべきだ。
 機能を捨て、サービスを限定し、「だけ・しか・のみ」の商品やサービスを提供することで、「差別化」をしている会社もある。
 中小企業の場合は、お客様の懐に入り込み「密着型」の営業で、「差別化」をしているところもある。下請け事業などはほとんどがこれだろう。しかし、これは、お客様が限定されるので、そのお客様が倒れた時に、連鎖倒産の危険性が高いのだ。極めて危険な賭けだと思う。
 だから、「ずらし」をあえて行うことも大事だ。我が社は限定した自動車メーカーとの付き合いはない。日本のすべての自動車メーカーと海外も含め、広く浅く付き合っていることが他社との大きな「差別化」だ。
 確かに、トヨタの仕事しかしていない企業は相手のかゆいところをよく知っている。日産の仕事しかしない企業は、私の知らないマニアックなことを知っている。ホンダの常識は、世界の非常識の時もあれば、その逆もあるのだ。
 だが、それらはすべて従来の技術なのだ。他社がどうやっているかなど何も知らないし、新たな発想も生まれない。だから、新規構造の開発には、いつもお声がかかる。自動車メーカーも挑戦しなければ生き残れない。「こんなのやったことないんだけど、やったことある?」的な相談を頂けるのは、我が社の大きな「差別化」だ。
 そのために必要なのは、色々なメーカーに足しげく通い、移動をすることだ。そして、それを実行できる人を育てることだ。私は「真の差別化」は人にあると思っている。同じ仕事をしても、結果は「人」で変わるからだ。だから、結果はすぐには出ない。地道にやり抜くことこそ、「真の差別化」につながると思っている。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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