「市場価値」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 市場価値がないものは、世の中に存在しえない。資本主義の原則だ。商品でもサービスでも、会社でも同様のことが言える。もし、市場価値がないのに、存在し得たら?畢竟(ヒッキョウ)それは既得権益なのである。

 同様に人にも市場価値がある。転職エージェントに登録してみればわかります。どれだけの企業からオファーが来るだろうか?引っ張りだこなら、あなたに市場価値はあるということ。オファーが来ないということは、あなたに市場価値はないので、素直になって、いまの会社にしがみつく以外にないということです。では、あなたに市場価値がないのはなぜなのか?

 市場価値とは、自分以外の誰かに、必要とされているか?ということです。これがどういうことかを一番分からせてくれるのが、結婚です。他人を配偶者として一緒に生活をすると、自分の常識が色々と塗り替わって行きます。これは非常に稀有(ケウ)な経験です。自分が当たり前だと思っていたことが、まったく完全に否定されることもあるわけです。料理の味などは典型的です。
 結婚後に実家の母親の味を恋しがるような人は、そもそも自分勝手な人間で、自分を必要としてもらう市場価値という視点が一切ない人なのです。新しいものを受け入れる器の大きさもなく、変化に適応する柔軟性もなく、大切な経験をしているという思考もないので、結局慣れた場所に逃げ込んでしまう。そのような人に市場価値が生まれるとは思わない。
 近年の若者が、結婚をしたがらないのは、経済的な理由をあげる人が多いが、ある調査では実際に金銭的理由をあげたのはわずか2割だったそうだ。圧倒的多数が「面倒くさいから」という理由で結婚を拒否している。それはつまり、自分の気持ちや感覚を「他人に合わせたくない」ということだ。人と関わって生きるより、自分だけの気持ちの良い世界に逃げ込みたいと思っているわけだ。そのような若者が仕事に出て、市場価値を見出せるだろうか?ほぼ無理だと思う。
 若さを武器に、最初は就職も出来るだろう。しかし、市場価値を理解しないまま大人になり、30歳を過ぎると段々道は細くなり、分岐点もなくなっていく。40代になったらもうアウトだろう。与えられた仕事をただこなすだけなら、今後はAIが行ってくれる。あなただから出来る、人のためになることとは、何であろうか?それを言語化できなければ、市場価値は生まれない。
 自分の気持ちだけで情報を集めず、多彩な知識の中から、自分の頭で考えて、自分の言葉に置き換えてアウトプットし、その言葉の通りに行動して、その結果の責任を覚悟を持って受け止めることが出来ない者は、市場価値を得ることはないだろう。市場価値を見出せば、時代が変わろうとも、環境が変わろうとも、自分を変化させつつ適応し、望む未来を手に入れられるはずである。あなたに、市場価値はありますか?

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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