「拝金主義者」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 現代人は「金」に価値を感じ過ぎている。特に日本は顕著だ。物価は上がらず、お金の価値ばかり上がる。こんなに低金利にしているのに、お金に価値が集まるのは、「お金は万能である」と思いこんでいる日本人が多いからだ。金融教育をしてこなかった罰だろう。だから、お金を拝む「拝金主義者」が横行している。

 ビジネスにも影響が出ている。まず、金を払う側が威張るという部分が顕著だ。お金という価値あるものを与えてあげているんだから、感謝しろ!こっちはお客様だぞ!神様だぞ!という態度をとる。全く理解不能である。
 昔を考えてみよう。物々交換だった時代。肉と魚、野菜と穀物でも、交換するときには、完全に対等だった。肉を持っている者が優遇されるわけでもない。そこには交換のレートしか存在していない。
 しかし、お金を介して交換を行いだすと、お金が万能だと思い込んでしまう者が増えたわけだ。お金というものに、物以上の価値を感じ過ぎているから、お金を払う側が偉くなり、威張るようになってしまったのだ。これが間違いと気づかないものは、安売りをすることしかできなくなり、不利なビジネスしか展開できない。

 次に、1円でも安い方を買おうとする。これも良くない。なぜ「安い」ことが「良い」ことになるのか?それをご存知か?
 問題があっても、「安いのを選択したのだから、私の選択に間違いはない」という責任回避のために相見積もりを取り、安い方を選んでいるのだ。
 お金の価値が上がれば、物価はおのずと下がる。物価が上がれば、お金の価値はおのずと下がるものだ。にもかかわらず、日本では物価が低迷し、金利も低迷している。近年は為替でも円が弱く安い。そのため、輸入品が高くなり、コストプッシュ・インフレになっている。本来のインフレは、経済成長を伴うのだが、現状は単に円が弱くなった分のコストプッシュ・インフレだから、本来のインフレではない。日本はいまだデフレといえる。
 1円でも安いものを買おうという「気」がある限り、景気は上向かない。そのような状態になっているのは、日本人が「拝金主義者」になっているからなのである。
 実際のお金の価値以上に、日本人はお金に価値を感じてしまっている。お金さえあれば、何でも解決すると思っている。「拝金主義者」が多いってことだ。

 人の欲望には限りがない。いくら手に入れたら、もう十分ということはなく、もっと欲しくなり、多くを得れば、それを失いたくなくなるだけ、より不幸になるとも言える。どこかで「足るを知る」必要があるが、「拝金主義者」に際限はない。だから、「拝金主義者」が幸せになることは決してないのだ。あなたは、「拝金主義者」になっていませんか?

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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