「同じ文章」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 人は同じ文章を読んでも、受け取り方は人それぞれだ。銭のように表裏逆の反応をする者も多い。このブログを自分のより良い人生に活かそうとする人、批判をすることが目的となっている人、自分に照らし合わせて、共感するときと反論するときに分かれる自分を変えられない人。色々なタイプがいる。今日は、そんな読者のみなさんを切るのが目的じゃない。コメント下さる方々も、ほぼ前向きにとらえて下さる賢い方ばかりで、良いコミュニティーだと思っている。いわば、読者のみなさんは私のお客様だと思っている。今日は、同じ記事を読んでも、受け取り方は様々だというお話しだ。

 前振りが長かったが、例えば日経ビジネスという雑誌がある。父はずっと紙で読んでいる。私は電子版で読んでいる。そして、同じ記事を読むことが多い。しかし、その結果思うことは全く異なるのだから面白い。
 ある会社の創業社長が、他人である経営コンサルタントに会社の株を譲渡して引退した。その時の規模が売上100億円で営業利益が30億円400人の会社だった。ところが引き継いだ人は規模拡大をして、売上1,000億円で営業利益が100億円5,000人の会社にしたそうだ。そしてIPO(株式を上場させ公開させること)を果たした。売り上げ規模は10倍になり、社員数は12.5倍にまで大きくした。
 父はそれを評価しており、自分もIPOをしたいと言い出して呆れかえったものだ。私は利益率30%の会社を10%にしてしまって、肥満体質になった後継者の方が、経営力がなかったと受け取った。
 年商規模を大きくすると、誰でも発展しているように思えるが、そんなものは見せかけでいくらでも可能だ。貸借対照表(B/S)が見られないので、即答は出来ないが、規模だけ大きくして人が増えた会社は、固定資産などが膨らみ、肥満体質のB/Sになっていると思われる。そして、IPOを果たした後継者は、自社株の上昇で莫大な財を築いたことだろうと思う。しかし、それは個人のことであり、その会社の従業員達には何ら良いことなどないのだ。その後その会社がどうなっていくかは、私には想像がつくだけに、日経ビジネスに取り上げられて、ニヤついている後継社長の顔写真は、悪人にしか見えなかった。

 政府が低所得世帯への現金給付の検討をしているそうだ。この記事を読んで、低所得で苦しんでいる人を助けるのは、大切なことだね。と受け取る人もいるだろうけれど、私はそう受け取らない。実際に困っている人にも支給されるだろうけれど、住民税を払っていない低所得者のほとんどが、労働に従事していない老人になることも事実だ。すでに年金をもらって、悠々自適な生活をしている老人にも支給される。
 生活困窮をしながら、ギリギリ住民税を払っている若者には支給されず、生活に余裕のある老人に現金支給をしようという、無駄なバラマキをまたやるのか!と受け取っている。また、バラマキをすると、支給された者とされない者の分断を招く。政府はむしろ国民どうしのいがみ合いを勧めているような政策をとっている。私にはそう読み取れた。
 穿った(ウガッタ)見方とは思っていない。事実の先を見ると、そう見えるという話しだ。みなさんは「同じ文章」で何を読み解くだろうか?このブログもしかり。面白れーって思うか?下らねーって思うか?それはあなた次第だが、その格差は巨大だ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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