「時間に縛られる」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 人に与えられている時間は、みな平等に1日24時間だ。人は時間を節約しようと、日に何度も時計を見ている。電車の発車時間を見て現在時刻を確認する。家を出るタイミングで時計を見る。仕事が一段落した時に時計を見て、休憩時間までの残り時間を確認する。お腹が空いたなっと時計を見て、昼休みまでの時間を確認する。早く帰りたいなっと、退社時間までの時刻を確認する。人は日に何度、時計を見ているだろうか?定められた定時間内にダラダラと仕事をするのは、時間に縛られているからだと思う。

 私はかつて欧州に住んでいた時、時計を全く見ない生活をしていた。時間に縛られたくないと思い、日本を飛び出したのだ。時計は不要と、腕時計はもちろん、掛け時計もない生活をしていた。まあ言ってみれば、腹時計で生活をしていた。昼頃に起きて、気の向くままに本を読んだり、散歩をしたり、作曲をしていた。そして夜の8時頃にさすがにお腹が空いたな?という限界で料理を始め、食事をして風呂に入る。食事は1日1回のみだった。そこから明け方まで作曲を続ける毎日を送っていた。テレビもラジオもなく、ニュースも全く知らず、世の中で何が起こっているかも全く知らなかったし、知る気もなかった。娯楽と呼べるものは、本を読むことと散歩だけだった。たかが散歩だが、季節により変わる自然の美しさに、毎日飽きることはなかった。あくせくと働いていた日本の生活がウソのように、時が止まったかのような日々だった。
 そんな中でも時間を確認する必要がある時もある。ウィーンへ出るのに電車に乗るのなら、やはり発車時刻を確認しなければならない。当時はパソコンどころか、私のアパートの部屋には電子機器が一切なく、当然携帯電話もない時だ。時計は唯一、共同の台所にある大家さんのデジタル時計だけだった。それがまあ正確な時間なのか?よくわからない代物で、駅までの道を散歩する気で、いつも早めに出ていたものだ。帰りの電車は何時までに帰られければならないという制約もないので、いつも行き当たりばったりで、時間など気にすることはなかった。

 ところが日本に帰国すると、とにかく時間に追われ、時計がなければ予定通りに行かない毎日になる。いまも腕時計はなるべくしないが、携帯で時間を確認することは多い。気づくと時間に縛られていることになる。
 時間に縛られることなく、もっと自由に仕事をして、自由に生活ができればと思う。そのためには、常に余裕を持つことだ。そんなの当たり前と思うかもしれないが、仕事時間中に与えられた仕事しかしていない人が多くいるように思う。
 当たり前だよ!と思うかもしれないが、就業中に8割の時間で1日分の仕事をして、残り2割を未来のための仕事をする方が賢いのだ。将来必要になるであろう内容を調べておく。またはまとめておく。過去の事例を調べておく。過去のクレームを分類しておく。将来のための勉強をする。例えば契約書の作成準備をする。関係する法律をピックアップする。見込み客リストを作るなども未来のための仕事になる。
 そうやって時間に縛られずにいられる時間を2割ほど持つことで、仕事のスピードが上がるのだ。更に、そのような仕事ぶりをしていると、8割のつもりが6割で仕事が終わるようになり、2割は他人の手伝いも出来るようになる。そうなったら、上司の目にとまることは間違いない。仕事が出来る人と、普通の人を分け隔てるのは、このような時間の使い方一つで変わるのだ。これが本当の時間の節約の仕方だと思っている。あなたは1日に、どれだけ時間に縛られない時間を生み出していますか?

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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