「従業員と社員」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
会社によって、また人によって「従業員」という言い方をする場合と、「社員」という言い方をする場合があります。会社法ではその会社の株式を持つものを「社員」と呼びます。一般的に「社員」と言っているのは「会社員」の略称であり、会社法での正式名称の社員とは異なります。区別をつけるためにも、私は「従業員」と呼ぶ、もしくは記載するのが正しいと思っています。
しかし、「従業員」という言い方を、「奴隷のように従う者」というイメージになるため、嫌う人がいます。また、経営者でも「そんな呼び名は失礼だ」。または、「社員は家族だから従業員とは呼びたくない」という人もいます。どう思うかは自由ですが、その呼び名を論って(アゲツラッテ)従うことを否定するのなら、話は違います。
そもそも従業員は、会社の命令に従わなければならないのです。すなわち、法人格である会社が任命した経営者に従う義務があるのです。その義務をまっとうして初めて、労働者としての権利を得られるのです。単純に労働者は立場が弱いので、常に守られる側になるため、従業員本来の義務を勘違いする人が後を絶たないのです。まずは責任、次に権利です。順番を間違えると、痛い目にあうのは結局自分なのですよね。
当然、労働者は労働力を提供しているのであり、その人格をささげているわけではありませんから、奴隷ではないのです。命令には従いますが、反対意見を言ってはいけないわけではないのです。より良い提案と思えば、上長に説明することもできますし、従わない理由も説明できます。それも含めた自由と権利があるのですから、決して奴隷などではありません。しかし、自分の意見には責任を負わなければなりません。責任を負えないのなら、おとなしく従うだけのことです。
従業員は、従っている限りは、職責以上の責任を負うことがないのですから、従業員のほうが、気が楽です。自分の職責以上の責任を労働者個人に負わせようとしたら、それは経営者側の責任です。裁判をすれば確実に労働者が勝ちます。すべての責任は経営者にあり、株主は株式の範囲での有限責任があるのです。責任を取らなくてよい労働者は、責任を負う経営者に従うのです。だから絶対的に私は「従業員」という呼び名が正しいと思っている。
最も重要なことは、従業員は従うべき経営者をケツの穴まで見ています。経営者がどのような思いで事業を行っていて、将来の夢を従業員にどれだけ語っているかがとても重要だと思います。だって、その人に従って付いて行くんですよ。面白くない人に、誰がついて行きますかね?将来性がない人に、誰がついて行きますかね?従業員のモチベーション?そんなものは、経営者のやる気と熱量が伝われば、勝手に従業員は仕事をしたくなるんですよ。従業員のやる気やモチベーションアップが目的じゃないんです。経営者の熱い想いと、クソ努力を見ている従業員は、従わされているとも思わず、手伝いたくなる。それが最も強い組織になるんです。
社員だの従業員だの、社畜だのモチベーションだのわけの分からない言葉に踊らされていないで、楽しくなる仕事を行えばいいんですよ。そうすれば、従業員はブリバリ働くし、お客様からも感謝までもらえて、こんなに幸せなことはないじゃないですか?お金と物と人は、後からついてくるってことです。
従うの、従わないのなんて忘れて、従業員が手伝いたくなるような熱い想いを語ってみてはいかがでしょうか?そして努力している背中を見せてください。だって、そのために経営しているんでしょ?
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ
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