「伝える」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 人に何かを「伝える」ことは、とても大事なことだ。人が他人に何かを伝えるには、ほぼ言葉を使用する必要がある。その言葉、人に伝わるだろうか?意外とこれが伝わらない。なぜなら、その言葉を受け取った側が、どういう受け取り方をするか?という想像が出来ていないからだ。
 例えば、食事の時にテーブルの上にある物を取ってもらう時。「それとって!」と言った時。何を取りますか?しょうゆ?コショウ?きちんと聞いて見ると、大皿に盛ったおかずのことだった!ということもあります。自分がどうして欲しいのかをきちんと伝えていない、伝える側に問題があるのだ。

 これ、お客様についても同じことが言える。あなたは、うっかりお客様に対して、自社の都合を伝えていないだろうか?
 例えば、「今度我が社の10周年記念イベントをやるんです。来てください」とお客様に言ったら、お客様は何と思うだろうか?「もうこのお店10年も経つのか!頑張っているな」と思ってくれる人もいるでしょうが、「はぁ?あんたのお店が何周年記念でも、オレは関係ないし、何でまた金払わなきゃいけないんだよ!タダで招待しろよ!」と思う人もいるでしょう。
 きちんと、お客様にお時間があるかを聞いたうえで、どのようなメリットがあるかを説明しなければ、お客様は聞いてはくれない。これは、伝える側に問題があるのだ。

 例えば、発注された仕事を行ったが、納品の時にお客様が違うことを言ってきて、完成できていないと言い出した。こちらはそんなことはないと思い、議事録を確認したが、そのようなことは一切書かれていなかった。こういうトラブルは多い。結局、お客様の伝え方のミスなのに、追加料金を払ってもらい、納期も遅れて完成するので、評価が非常に下がることがある。正直、そのような会社の仕事はこちらも二度と御免だ。担当者の伝え方が悪いということを、上司が見抜けないから、協力メーカーが消えて行き、自社も疲弊することになる。

 トラブルのほとんどは、伝える側に問題があるのだ。「察してくれ」と思うのは甘えである。相手がサルでも伝わるようにするのが、人と人のコミュニケーションの基本である。だから、「伝える」という日本語力のない人は、畢竟(ヒッキョウ)仕事が出来ない。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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