「体験」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。第1,136回です。

 人は「体験」したことから、人格形成がされ、「体験」したことから学び、成長していく生き物だ。だが、人の一生は短い、すべてを「体験」することは不可能だ。この世に完璧な人間はいないのだ。すべてを知っている人もいなければ、すべてを「体験」した者もいない。だから、人は本を読み疑似的体験をするのだ。
 だが、それ以上に人に会い、体験談を聞くことの方が良い経験になる。刺激も大きい。それでも、実際に「体験」するには及ばない。それだけ「体験」することは人生において最も貴重な時間だ。だから、同じことの繰り返しをしている毎日には、それほどの価値はない。
 刺激の多い人生は疲れるし、不安定な生き方も好まれない。だが、この世に生を受けあなたは何をしたいのか?ただダラダラと生きていられたら、それでよいのだろうか?もちろん、それも否定はしない。だが、それがちゃんと続く保証などどこにもない。求めているのなら、自分の手でつかみ取れ!国や他人はあなたの人生に責任など取ってはくれないぞ!年金などあてにしている時点で、既に他力本願の人生ってことだ。

 自分の人生を振り返ってみよう。自分の人生を彩った出来事は、すべて自分で「体験」したことだろう。それは誰に出会ったかで大きく影響を受けているはずだ。
 私は若いころに友人の体験した話しを聞いて、山登りや滝登りを一緒に「体験」することが出来た。いまの体力では不可能だが、あの頃に「体験」してよかったことの一つだ。
 仕事での成功や感動もあるだろう、ではなぜその仕事に就いたのか?会社説明会で出会った先輩の影響であったり、社長に魅力を感じた人もいるだろう。仕事の種類も多い方が面白いと思う。アルバイトや派遣を含めれば、私は職種を10以上経験している。これからもまだまだ増える可能性があるのだ!
 配偶者を決めるときもそうだ。誰と出会ったか?そして自分がどういう「体験」をしたかで人生は大きく変わる。素直に新たな領域へ挑戦できる自分であれば、可能性はどんどん広がるのだ。出会う人のスケールについて行けず自分のキャパを超えたら、逃げる場合と必死について行く場合がある。その決断で得られる「体験」はまた大きく変わっていく。それが、人生の分岐点を変えていくのだ。
 人生は、そのような「体験」を増やして自分を高める場だ。どこまで行けるか?挑戦を続けるのだ。あの山に登ったのなら、さらに高い山を目指すように、終わることのない挑戦だ。そうやって「体験」を増やしていくのが人生というものだと思う。そこに喜びや悲しみ、笑顔と感動があるのではないか?
 私はピアノを18歳で始めた。ヴァイオリンは20歳からだ。当然演奏家になどなれないし、望んでもいなかった。でも、作曲をしたかったから、曲を書いたのだ。それはやってみるまでは全く分からない領域だ。でも「体験」したからこそ、理解が進み、音楽仲間も出来たのだ。自分の人生はそうやって自分の手で彩っていくものなのだ。だから「体験」をより多く積み重ねた方が、可能性の広がる人生と言えるだろう。
 いつも同じ時間に家を出て、同じ電車に揺られて、周りの人も見知った人で、同じ時間に会社に着き、同じ顔ぶれと仕事をして、同じ時間に帰宅する。そして、同じ顔ぶれの家族と過ごす。何の変哲もない幸せな人生のようだが、彩は鮮やかとは言えないだろう。そこに平凡な人以上の魅力があるだろうか?人よりも幸せと言えるだろうか?
 あなたは自分の人生の主人公として、誰よりも光っているだろうか?スポットライトはあなたを照らしているか?そのスポットライトは、多くの「体験」によって数は変わるのだ。あなたが自分の人生を自分の色に彩れるか否かは、自分でつかみ取った「体験」によって異なるのだ。
 この世に無駄な「体験」などないのだ。自分の意志で行ったのであれば、無駄な体験があるとすれば、それは誰かに強制されたルーティン生活だ。自分を卑下(ヒゲ)して新たな「体験」を捨ててしまうことこそ、人生を捨てていることになる。他の部分は賭けでもいいではないか!
 だから、人は常に挑戦し続けなければならないのだ。例え失敗したとしても、その「体験」は得難いものである。
 よく言う「失敗から何を学ぶか?」という部分も大事かもしれない。だが、何も学べなくても、失敗するという「体験」は非常に大事だ。同じ様に成功する「体験」も大事である。成功体験が心地よくなってしまい、そこから脱却できないという話しもあるが、とりあえず成功したのなら、なぜ成功したのかは、「体験」から分析すべきだ。そして、また試してみるべきなのだ。経営とはそれの連続だ。失敗からの反省だけでは前には進まない。大事なのは、「体験」をマニュアル化することなのだ。そして、それを後世に伝えていくことなのだ。

 先週問うた「死の直前に思うこと」みなさんの多くのコメントを頂きました。きっとここにつながると思っています。死の直前に人が思うのは、「もっと〇〇しておけばよかった」という後悔です。その○○には様々な「体験」が当てはまると思います。きっと、その中には仕事やお金は含まれないでしょう。死の直前に「もっと仕事をしておけばよかった」と思うことはないと思います。「もっとお金儲けしておけばよかった」とも思わないでしょう。自分の人生の宝は、自分の「体験」です。それが自分の人生を心豊かにしてくれたはずです。これからも、まだ死を迎えるまでに、多くの「体験」が出来るのです。それこそ私には満足のいく人生と言えます。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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