「労働生産性」

第1,293回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 日本の「労働生産性」は低いそうだ。2023年で日本は世界で30位、52.3ドルだそうです。一時間当たり7,300円?結構高くないですか?1位のアイルランドは154.1ドル。21,500円と約3倍です。でも実際にはこんな時給で働いている人はいませんよね?では、労働生産性とはどうやって求めるものなのでしょうか?
 まず自分の時給を知りたい方は、単純に自分の月給を出勤日数×労働時間の数字で割ってください。意外と少なくて驚くと思います。例えば、残業がない人で月に22日で1日8時間だとすると176時間です。月給が25万円だったら時給は1,420円です。労働時間が増えれば、それが1,200にもなるかもしれないし、1,000を切ることだってある。それが、日本の平均が7,300円というのだから、非常に少ないと言えますよね?
 でも、見方を変えると、時給1,500円程度稼いでいますか?という問いになると、実際に稼げていない人も多いのではないでしょうか?稼いでいてもせいぜい2,000円程度だったりすると、全然会社に貢献などしていないし、給与が上がる道理もないわけです。
 労働生産性を上げるとは、そういう仕事の効率を上げて、もっと稼げるようにしましょう。という理論だ。労働時間を減らせば、単純に労働生産性は上がる。もしくは、生産量である稼ぎを増やせば、労働生産性は上がる。稼ぎを上げると言っても、お客様が買わなければ増えないので、自然と仕事の量を減らす方向になる。4時間で作っていたものを、今度から2時間でやれ!となるわけです。2倍で出来ますか?1.2倍じゃないのですよ!そんなのは不可能です。だから、手を抜いて行うことになるわけだ。品質の下がった労働生産性。それで人は本当に幸せになれるのだろうか?

 労働生産性は欧州各国はかなり高い。だが、欧州に住んだことのある私は実態を知っている。欧州人は基本的にナマケモノである。仕事が嫌いだ。仕事は仕方なく行っているものであり、出来ればやりたくないものだ。国がお金を支給してくれれば、貧乏でも構わないという人が多い。要するに共産主義の思想が半分以上入っているのだ。
 それに、もともと人口密度が低い。一位のドイツでも8,400万人程度だ。日本並みの1億越えの人口を擁しているのは、ロシアだけである。だが普通ロシアは欧州には入れなし、国土が大きいので人口密度は薄い。
 そんな人口の少ない国では、そもそも働く人は少ないし、万年人手不足だ。だから、十分なサービスなど受けられないし、いい加減なものだ。スーパーではすべて自分で袋詰めが基本で、コンベアーで流されるから大慌てだ。デパートで買い物しても包装すらしてくれないのだ。頼んだところで、取り上げて自分でやりたいほど、ヘタクソで雑なうえに時間がかかる。労働生産性が高いということは、十分なサービスが得られないとも考えられることなのだ。極めて残念な実態を知るべきなのである。

 日本で同じことをしたらどうなるのだろうか?デパ地下で職人芸を披露する包装のおばちゃん達はいなくなるのだ。スーパーに行っても、袋詰めは客が自分で行わなければならないし、コンビニでも同様だ。駅の窓口には人がいなくなり、自動販売機が使えなければ、切符も買えなくなる。その他、数え上げればきりがないだろう。
 人口減少時に単純に「労働生産性」を上げるということは、サービスを低下させ、「おもてなし」を捨てることと同義なのである。あなたは、それが許容できますか?私は嫌ですね。お金を払ってでも、特別なサービスは必要だし、そこに差別化がなければ、企業の存在価値もなくなってしまう。だから、共産主義は経済発展が出来なかったのだ。すでに史実になっていることを、いまさら日本で行うのは愚の骨頂と言える。そういうことを言っている政治家は、存在価値がないということだ。ビジネスの実態も知らないで、人の受け売りを言っている人には、投票しないことですね。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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