「下りエスカレーター」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 エスカレーターは昇りと下りがある。当然行きたい方を選択するのが普通だ。だが、ビジネスにおいては、昇りと下りの選択を誤る経営者が多くいる。
 家賃、光熱費、通信費、社会保険、給与、毎月会社は多くの支払いをしている。そして、それ以上の収入がなければ会社は成り立たない。
 支出の仕組みはすべて作られており、何もしなくてもどんどんお金が自動的に取られていくのだ。それと同じように、毎月同じように収入を得る仕組みを作らなければ、干上がるのは早い。砂漠に水をまくようなものだ。

 ある経営者が言っていた。何もしなくても入金される仕組みがなく、お客様に振り回されて行う下請け仕事をしている会社は、「下りエスカレーター」を登っているようなものだ。つまり、エスカレーターは下っているから、それ以上の勢いで登って行けば、少しずつ昇ることが出来る。しかし、一瞬でも足を止めると、すぐに下に降ろされる。一番下に着いたときが倒産だ。必死に登るのだが、段々と疲弊してきて、走って登れなくなってくる。ペースが落ちて歩いていると、ぜんぜん上には行かない。現状維持が関の山だ。ここに何かトラブルが発生したら、もう下に落ちていく以外にない。

 どれ程努力をしても、このようなビジネスモデルを続けていると、会社の経営は成り立たない時が来る。自動的に収入を得る仕組みを考えるのが、経営者の仕事だ。毎月少量でも必ず売れる商品。必ず支払われる会費。必ず支払われる家賃。必ず支払われる仕組みを持つことが、会社存続の鍵となる。
 逆に言うと、毎月支払うものはなるべく見直し、なるべく切り詰めるべきだ。不利な契約をしないことだ。商品のアイデアや、サービスのアイデアも大事だが、最も重要なアイデアは、収入の仕組みを作ることだ。創業や新規事業が上手くいかないのは、収入の仕組みが考えられていなく、「下りエスカレーター」に乗ってしまうからである。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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