ぼくは、イエローでホワイトで、ちょっとブルー   個人の感想

「ぼくは、イエローでホワイトで、ちょっとブルー」(ブレイディみかこ)を読みその感想を綴ります。

あらすじ
著者である私の視点から、息子と夫(配偶者)、息子から聞く学校での出来ことについてかいてある。息子は私(日本人)と夫(アイルランド人)のダブル(ハーフ)。そのことを小学校時代は、その地域では優秀な子供が多く通う小学校に通っていいたために、理不尽な思いをすることは少なかった。しかし、中学校は地域の「元底辺中学校」に通うことにした。そこでは、そこで小学校時代には経験しなかったことに戸惑いながらも成長していくものがたりである。

この物語を通して
〇現在「多様化」を認める風潮が多い中で、筆者は多様化は難しいと述べている。例えばジェンダーについての問題では、心が女性で体が男性の人はトイレは女性に入ることを受け入れければ多様化とは言えない。しかし、心が女性で体が男性の人はトイレは女性に入ることができない人を受け入れないとこれも多様化ではないことになり、多様化とは難しい問題であることわかる。
〇イギリスでは、移民が多いのだが、移民は貧困層よりも富裕層に多く、白人の方が貧困層にいるというヨーロッパの国に対する印象が異なっていたことを知るきかっけになった。
〇格差社会が未だにあり、それは子供の教育に大きな影響を及ぼしていることを知る。息子は地域の水泳大会に出ると、応援に行った筆者は、私立と公立で違う待機場所のスペースにかなりの差があった。また賞をもらうのはほとんど私立に通う子どもで、その理由は習い事でスイミングに行かせる経済的な余裕があるからである。子供の時から、すでに格差が広がっていることを知った。」


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