母と花の話

今日、家族で夕飯食べながら我々姉妹の小さい頃の話になり、
母が「妹ちゃんはね、花を見つけては桜草だとか、木瓜だとか、黄色くてかわいいお花とかとにかく花の話ばっかりして口が達者だったからね〜
姉ちゃんはね、これはいい葉っぱ!これはいい石!これはいいどんぐり!って何もかも拾ってきて玄関がそれらでいーーーーっぱいになっててもう拾わなくていいわよ!って禁止にしたわ〜」

と、呆れながらどこか誇らしげに話してくれたんですね。

大変良い話。ですが私も姉もこれにはちょっとばかり物申したく、

私「あのね、子供の頃一緒に歩いててお母さんがこれは桜草、木瓜、パンジー、彼岸花って毎回花の名前言いながら歩くもんだからあたしゃ今でも木瓜が咲いてたら木瓜の季節だねえって言っちゃうのよ?!」

姉「あたしだってね、お母さんあんたがこれはいい葉っぱだ!あんたは葉っぱの子なんだよ〜なんて言いながら葉っぱ拾ったもんだから、大人は外に行ったら"いい葉っぱ"とやらを拾うんですかそうですか、と学習しての行動だったんだけどそんな風に思ってたんかい、ってか忘れてたんかい!!!!!!」
と揃って突っ込みまして。
2人して母の真似をしていただけなんですけどあんたらってばしょうがないんだから〜〜〜ってな具合で話されたらなんだか違うなとね。

怒ってはいないけど訂正をしたくてですね、声を張り上げたところなんだか可笑しくなってしまって、3人で笑い転げたんです。

母からしたら激動の家事育児の日々があり、
(因みにうちは当時 母、父、我々姉妹2人+父方の祖父母+父の妹の子供2人の8人家族且つ父方の祖母の姉、父の弟が敷地内に住んでいた、今どきそんな家ある?という家族構成)
その中での娘との散歩なんかは日常の一瞬だったかもしれないけど、小さいけど確かに我々の中に受け継がれるものはあるんだなと。

分かってはいたけど子供って大人を本当に手本にする、よう見てるよな〜ってなんだか心が温かくなりました。

母のそのまた母もそうやって花の名前とか、教えながら散歩したんかなあ。どんぐりとか葉っぱも拾って押花とかにしたんかなあ、人が死んでも受け継がれるものって確かにあるんだなあ。なんだかしみじみ思いを馳せた一瞬でした。

私は母ほど花の名前知らんしガーデニング得意じゃないけどなんかそういうのはすっごくいいな。
要約すると母大好き。

母が大好きな娘より

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