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2020.07.08.研究室会議レポート

はじめまして!
今週の研究室会議レポートを担当するM2の十文字です。大学最後の一年も半年が過ぎ、後期の研究室会議もオンラインで行われることが決まったみたいでげんなりしています。私は人と話すとき相手を気にし過ぎて疲れてしまうタイプなので、コロナのおかげで人と会う機会が減って嬉しかったのですが、zoomでのやり取りは話し出すタイミングだったり、相手の表情が分かりにくかったりもっと疲れるので早く研究室のみんなとは直接会いたい気持ちです。

・ピクニックとSGDコンペ

門脇研では毎年新しく研究室に入ったB4との交流も含めてピクニックに行くイベントをしています。しかし今年はこんな状況、、。どうやったら実空間で構成員30人超が集まって遊べるかを考えているときにちょうど理科大の西田司研究室が主催する「ソーシャルグッドディスタンスデザインコンペティション」が!

ピクニックイベントで考えていたことを派生させて、構成員の何人かが応募した結果が今週発表されました。

応募作品
108:『Anonymous Smokers』:B4成定、塚本 ⭐︎馬場賞
131:『3D Drawing Panel』:M1大川
132:『#LUNCH FOR YOU PROJECT』:M1大川 ⭐︎宇野賞
133:『都市には机が必用だ。』:B4塚本 ⭐︎川勝賞
156:『ユニステ -unit Stage-』:M2鈴木、十文字 ⭐︎秋吉賞
157:『出発の酒場』:M2鈴木、十文字
168:『スケール2020』:M1古田、村上

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結果としてはこの内4作品が審査員賞を頂きました。
各案の講評の様子はこちらからご覧頂けるのでぜひ!
私自身、コンペを通してソーシャルディスタンスという生活様式は、今ある距離の差や時間の差に新しい価値を見出すきっかけになるんだなと感じたので、7/22に行われるピクニックイベントではどんな楽しみ方ができるかわくわくします。

・stk(構法計画研究室のステッカー・SNSアイコン制作プロジェクト)

次に毎週コンスタントに進捗報告をしてくれるB4主催プロジェクトについてです。毎回かわいいから私のゼミの楽しみのひとつ。

〈stk〉
研究室が所有する備品に貼るステッカーと、研究室のSNSアカウントに使うアイコンを設計施行するプロジェクト。

今週の報告で私がかわいいなと思ったデザインは刺繍のようなデザイン。色とりどりの糸が交差しあって1つの模様(布?)になってる様は綺麗で、個人の活動が絡まり合って研究室の形を成してる感じが好きでした。門脇先生は隣のテラゾーデザインの方が好きらしいけど。微妙に好みが合わない。笑

スクリーンショット 2020-07-13 14.03.51

あとステッカーのコンセプトに掲げられている「デカール」について全然知らずに今まで発表を聞いてたんですけど、「デカール」と「ステッカー」って別物なんですね!同じものだと思ってた。

絵柄がひとつの背景色の上にまとまっているステッカーと違って、デカールは背景色を持たず絵柄がバラバラになっているから、ステッカーよりもシールを貼った物との一体感が出るらしい。

それを知るとなんでプラモデルとか車のデカールが単色原色ツヤありばっかりなのか分かりました。その方が背景になる車体とかの柄として映えるし、車体やプラモデル本体に使われている色に合うからなんですね〜。勉強になる〜。

・個人発表

最後に個人発表で私が気になったやつを書きます。B4の関戸さんのやつ。関戸さんは自分の生活を支えるあれこれを物質量に変換して、自分の生活が持つスケールを捉えようとするチャレンジを発表してくれていました。私個人の興味と合致する部分も多く、毎回参考にさせてもらっています!

今週の発表の中で、卒業設計の最終成果物の話を聞いて、私が最近行った展示が思い出されたので書いとく。

この前、渡辺志桜里 + 渡邊慎二郎 「Dyadic Stem」を見に行ったんですけど、めっちゃ良くて、特に渡辺志桜里さんの「サンルーム」という作品にとても共感・興奮しました。

「サンルーム」
普段の生活を支える大きなシステムは、普通に日々を過ごしていると一部しか見ることができない。この作品では「人工物」「動物」「植物」「自然現象」を「水」で関連付け一つのシステムを構築している。

名称未設定のアートワーク

良いなと思ったひとつめは、日常を支える大きすぎるインフラの構成要素を、金魚やトマト、バスタブに置き換えて、作品を見る人に大きなシステムを身近に感じられるようにしているところ。二つ目は、大きなシステムの一部しか普段捉えられない状況を、見る人に親近感のあるようなアパートの3部屋にバラバラに展開することに置き換え、一室ずつ見ながら大きなシステムを体験できるのが良かった。

で、私の中で何が関戸さんの発表と繋がったかというと、どんな物理量(「サンルーム」では水)を扱うかは分からないが、こうやって自分の今生活する空間に、自分の生活が持つスケールを諸室に配置して(水だったら貯水タンクみたいな)関戸さんが生活する中でそのスケールがどう変動しているか諸室に定点カメラを配置して動画を撮ってみるのとか面白そうだなと思った。
生活の一部を切り取った動画を並べて、生活全体の持つスケールやシステムを見えるようにする的な。

どんなアウトプットになるにしろ、例年までと違った遠隔でも自分の案が魅力的に伝わるプレゼン戦略をB4には考えて欲しいですね!

今週のレポートはこれで終わります。レポートというか私の感想でしたけど。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

M2 十文字

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