2020.5.13 研究室会議レポート

2020年5月13日水曜日、天気晴れ、場所は自宅デスク前。

初回ゼミは新型コロナウイルスの影響により、例年より約1ヶ月遅れてzoomにて行われた。

昨年自分が体験した、大教室に並ぶ机を囲んで先生・先輩方が座っている風景に、緊張しながら飛び込んでいった様は鮮明に覚えているが、今年新しく加わったメンバーはどのような感覚で初回ゼミに臨んだのだろうか。実際に会えても話せてもいない中、突然バーチャルで会うことに不安はなかっただろうか。いずれにしても、そういった話は事態が落ち着いてから直接聞いてみたいものだ。


前置きはこのくらいにして、早速本日行われた議題の内容を順に追っていく。まず初回ゼミということもあり、研究室会議そのものについてや会計に関することなど、研究室全体の運営に関する事柄の確認・共有が先生から行われた。我々の研究室ではゼミのことを、会議メタファーに則って《会議》と呼んでいる。会議とは、つまり合議体であるから、全員が対等な立場で物事の意思決定をしていくということが重要なポイントである。

そして、いろいろ権限を持っていて大事な役割である司会はM1が担当するのであるが、それはもう張り切るしかない。M1のやる気や盛り上がりは研究室全体に大きく関わってくる。自由な議論からクリエイティブなことがらを思考する研究室のスタイルを継承していけるよう、M1一同気を引き締めていきたいところだ。


その他細かい事務連絡を挟んだ後、ちょっとしたプチ企画が行われた。

【研究室メンバーの部屋紹介】である。
この集まれない状況をただ悲観するのではなく、リモートだからこそできる企画はないかという話し合いから実験的に始まった。栄えある第一回のプレゼンターはB4女子とM2男子であったのだが、これが非常に面白い。一人暮らしを始めたばかりの部屋と6年目の部屋、圧倒的ミニマリズムと圧倒的物量。とにかくこの対比構図が面白かった。

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それぞれから生活を豊かにするようなライフハック術やオススメ商品等も伝授してもらった。他人のライフスタイルを共有してもらうことで自分のライフスタイルを見直す良いきっかけができた。1ヶ月くらいはお試しで続けていく方針ということで、次回以降も楽しみである。


その後はプロジェクト発表→個人発表という流れであったが、具体的な発表内容というよりはその中で自分が考えたこと・悩みを少し書かせてもらう。

会議の途中どこかのタイミングで、先生は「M1はぼーっとしているとすぐ2年経ってしまうぞ」とおっしゃっていた。現在プロジェクトには2つ参加しているが(ただ、1つは今動いていない)、もっと他もことにも積極的に参加していきたい。卒業設計のことで頭がパンパンだったB4の頃より余裕ができた。この2年を決して無駄にしないよう、日々を送らねば。


個人発表に関しては今回はM2の先輩全員の発表だった。皆さん共通して卒業設計の延長で修論を進めている印象を受ける。そもそも自分の興味軸にあるテーマから卒業設計に取り組んでいたと考えれば、修論も興味から引っ張ってきたとしても同線上にあるのは必然なのかもしれないが、果たして私自身はどうなるのか。

卒業設計を通して、何か建築を見るときの切り口を得られた気がしたが、これを修論に結び付けられるかは不透明だ。しかし、立ち止まりながらも進み続けたい。猛吹雪で数十センチ先が見えない中、止まりながらもひたすら最寄駅を目指したセンター試験の帰り道と感覚は一緒。地道に。


初回ゼミは約7時間にも及ぶ長さであった。

オンラインではやはり相槌とか反応が難しい。
感じたことは、オンラインは会う人との物理的な距離をゼロにするのではなく、会うまでの時間をゼロにするものだということ。

むしろ距離は無限に感じる。
同じ場にいたら感じられる空気感なるものは共有され一人一人に浸透していくが、オンラインだとそれがあまりにも薄い。空気感がなかなか画面を超えてこない。それが反応のやりにくさに繋がっていると感じる。

もしかするとこの空気感作りは司会の務めなのではないだろうか。
3D空気感を生み出して議論のしやすい場を作っていかなければ。


自覚を持ってますます背筋を正さねばならない、修士の学生生活が始まった。


M1 古田




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