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千賀滉大という虚像のエース

こんばんは
新年明けて2日目ということで静かなSNS上でしたが、夕方ごろからにわかに騒がしくなってきました
事の発端はとあるTV番組の切り抜き
来季からMLBに挑戦する千賀滉大のドキュメンタリーでした
切り抜き内で千賀は
「勝ちとか負けとかどうでも良かった」
「こんな気持ちが分かる選手はNPBにはいない」

とNPBやファンを逆撫でするような発言を繰り返してました。

ホークスファンの身である私たちからしたら、千賀のMLB志向が強いことは前々からわかっていたので特別驚きはしませんでしたが、それを公の場で言うかね…と言うのが正直な感想です。
特に今季は試合中に集中力を欠いたようなシーンや、逆転はされずとも簡単に追いつかれたり、悪い時はとことん悪かったりというとこが目立ち、且つ今季も2度肘の異常で戦線を離脱しており、そんな状態でお前よく言えるなと
パフォーマンスも悪くはないですが、歴代のMLBに挑戦していったダルビッシュや田中将大ほどの絶望感はなく、ただいい投手という印象だったので、今季の山本由伸くらいの絶望感があれば言葉に重みも出てくるとは思うのですが

曲がりなりにも球団のエース、看板としてプレーしているんだから、心の底では思っていても隠しておくのがプロじゃないんですかね…
エースであろう選手が、チームの勝ち負けに執着していないとか言われたらたまったもんじゃないですよ…
これが絶賛暗黒期でBクラス体質のチームであれば10000歩譲って、チームの体質改善が必要って話になりますけど、優勝争い真っ只中、且つあと一勝のところで優勝を逃したシーズンですからね
別に千賀にV逸の責任が100%あるわけではないですが、少しは責任感じろよと、ファン心理からしたらそうなりますよ

話を戻しましょう
インタビュー中の千賀の発言から受け取れる印象としては

  • 投手の仕事は長いイニングを最小失点に抑えること

  • 勝ち負けは野手の貢献が関わるからこだわっていない

とおそらくMLB式の評価方法に近い考え方が千賀の中でのプライオリティであり、日本的な勝ち負けが最優先に来ることがなくなってきたんだろうと(MLBが投手の勝ち負けを評価していないかと言えばそれも違うとは思うんですけどね)
俺は今のNPBなんて目じゃない、あなたたちとは違うんですとそういったニュアンスが言葉や話している態度の節々から感じられました

じゃあMLBの選手が全員マシーンのように勝ち負けに拘らず、淡々と仕事としてプレーしているかといえば、決してそうではないでしょうし、むしろよりシビアなMLBの舞台において感情が揺さぶられないシーンの方がむしろ少ないのでしょうか

千賀がこういった発言をする背景にはもちろん球団との不仲もあるでしょうし、そんな選手が長らく球団にいれば、他の若手選手などは近寄りがたくなってしまうでしょうからね。孤立してしまうのも無理がないというか、自業自得というか、うーん。まぁ相当球団に対する鬱憤だとか、チーム内での孤立がFAイヤーという事で頂点に達してしまったんでしょうかね。で移籍先が正式に決まって最後だから言っちゃうかってノリなんですかね
今は発信、発言の自由が良くも悪くも保証されていますから

さて、これで千賀のホークス復帰は限りなくなくなったでしょう。近年ホークスは功労者に対して冷徹な仕打ちをする印象がありますが、殊投手陣においては怪我明けでMLBから復帰する和田を囲ったり、同じくケガで長らく投げる事のできなかった斉藤和巳を兼任コーチという形で残したりとある程度寛容な一面も覗かせていましたから、可能性は決して0ではなかったと思います。馬原のことは言わない約束

私個人としてはFAではなくポスティングで一刻も早くMLBで投げる千賀の姿を見たかった派なので、千賀の選択自体は間違ってないと思っていますし、アスリートである以上高いレベルに自分を置きたいのはアスリートの本能に従った姿なのかなと思っています。
ただ、別れ方が最悪でしたね。
千賀のプロ入り自体が正式なスカウトではなく、地元の方を通した人の縁でプロへの道が開けた選手なだけに、人との縁をあまりにも蔑ろにするような発言・発信をしてしまう姿は繰り返しになってしまいますが、ただただ残念です。

私たちファンは今まで斉藤和巳など、勝利にこだわる投手たちをホークスのエース有象、常勝軍団のエースの姿として捉えてきました

伝説のエース斉藤和巳
2010年代のエース杉内


ですが今季の千賀はどうやら違ったようです
エースという名前を球団やファンから着せられた1人の野球選手にすぎなかったようです

MLBの舞台で千賀は何を感じるのであろうか

千賀が来季加入するメッツというチームは来年の世界一を目指してえげつない補強をしています。その目玉の1つとして千賀も補強されており、千賀に設定されているハードルは決して低くはありません
期待されたような成績が残せなければ、シーズン中でも意図も容易く代わりの投手を用意するくらいの覚悟と財力が今のメッツにはあります

今オフ700億近い資金を補強に費やしているメッツのコーエン オーナー


千賀の持つポテンシャルからすれば、MLBの舞台でも一流の活躍ができると思いますが、何がどうなるかわからないのがスポーツの世界

我々の期待を良い意味で、大きく超える活躍を残すことを私はただ祈るばかりです

書きながら虚しくなってきましたので、今日はこの辺りで



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