Everlastingオタク語り

監督、自分まだやれます。やらせて下さい。

Everlasting33の感想、もう一度書かせて下さい。


私は既にEverlasting33の感想を上げている。

言い訳をします。
前回私は"公演期間中、出来るだけ早いタイミングで感想を上げること"に拘った。
これからEverlasting33に行く人に恭廉くんを見て欲しいという気持ちと、行く予定のない人に配信を見て欲しいという気持ちがあったためだ。

しかし、その後も鑑賞を重ねアーカイブも繰り返し見るうちに、この感想をそのまま後世に残すわけにはいかないぞという気持ちになった。

だってまだまだ感想が溢れて止まらない。
あの記事を数年後に読み返したら「何か違う」になってしまう。
それはよくないので、大変恐れ入りますがEverlasting33の感想をもう一度書きます。ご容赦ください。

♪Dance of Curse
山本恭廉にはたくさん布を纏わせろ
布はあればあるほど良い
余力があれば頭に何か着けてくれ
頭が小さいからよく似合う
あゝ我ら山本恭廉にはたくさん布を纏わせろ高校

…山本恭廉にはたくさん布を纏わせろ高校校歌を歌ってしまいました。

キレのある動きから風をはらむ表現、疾走感のある展開、迫力のオーケストラ演奏。ステージを構成する全ての要素に対して衣装が最高に良い仕事をしている。

↑一番左の男性から目が離せませんね。

何だろう、恭廉くんと豊かな布、相性がよすぎる。
美しいポジションも風を切る動きも全て衣装を味方にしている。衣装は恭廉くんをより美しく演出し、恭廉くんは衣装をより魅力的に見せる。
いいですね、布は。恭廉くんと互いに高め合う関係で。

また、Dance of Curseからアルビノーニのアダージョを繋ぐパフォーマンスにおいても、恭廉くんはその非凡さを遺憾なく発揮している。何も派手なことをしている訳ではないが、目が吸い寄せられ心を掴まれぶん投げられる。
肩の入れ方など、やりすぎることなく作品を彩る絶妙なラインだ。私はね、もう恭廉くんの才能が怖いです。

♪眠れる森の美女より 花のワルツ
どの演目においても言えることだが、恭廉くん、ポジションの美しさはもちろんのこと、顔を向ける方向やタイミング、目線の送り方までこだわり抜いているし、それがプログラムに奥行きと説得力を与えている。これが王子様じゃなかったら何だ、言ってみろ。
激しく動くわけではない、こういったワルツのテンポだからこそ映える部分もあるのだなと新たな発見があった。

母と行った回、観劇後に母が「眠れる森の美女の衣装かわいかった~~~」と悶えていたので「わかる~~~」と言った。女子会かよ。
王子様衣装も然ることながら、女子の衣装がかわいすぎる。今井遥さんが黄色、悠良ちゃんがピンク、実丘ちゃんが紫、実丘ちゃんが緑………わかる~~~天才。

♪海賊より アリのヴァリエーション
山本恭廉にはたくさん布を纏わせろ高校廃校の危機。
海賊の衣装は布が少ない。
布が少ないと言っても"布の面積が小さい"ということで、華やかで上品で重厚感のあるお衣装だ。さすがMAO ASADA ICE SHOWである。
真央さんのショーのお衣装は本当に造りが豊かで観てるこちらの心まで豊かになる。

海賊は公演期間中に目覚ましい進化を遂げたと感じている。
前回感想を綴った際に「雄大で軽やかでパワフル」と表現したが、最終的には「ものすごく雄大でありえないほど軽やか、かつ極めてパワフル」くらいのパンチがあった。
日に日にフィニッシュ後の拍手も声援も大きくなり、千秋楽公演では会場を大いに沸かせた。
オタクは泣いた。愛しい人がこの国で生きてるという奇跡 君の美しさが僕らの前だけで咲いている 胸が騒ぐまま世界中に誇るよ…君こそ我が誇り……ほんま…Dear WOMANかて…

♪タイスの瞑想曲
先日インスタライブで渚紗ちゃんが初演で緊張して上手くいかず舞台裏で号泣したと言ったのを聞いて、「確かに、めっっちゃ緊張するわなコレ」とハッとした。
そもそも真央さんと柴田くんの身の安全がかかっているし、ショーの目玉の1つでもあり客席にまで異様な緊張感がある。そんな中で布を捌く仕事はとてつもない大役だ。
しかも布、ものすごくほわんほわんしている。美しく扱うのはめちゃくちゃ難易度が高いだろう。
頭上に浅田真央さんがいるシチュエーション自体が怖すぎて想像するだけで「自分にはできません」と逃げ出したくなる。
そんな中、渚紗ちゃんと恭廉くんはエアリアルを無事成功に導いた立役者だ。お疲れ様でした…


♪ウェスト・サイド・ストーリー
会場では死ぬほど恭廉くんを見ていたため、配信で何が起きているか全容を把握した。
何これ、めっちゃ楽しい。
この世界線、ジャンプが綺麗に跳べるとモテるんや。(優くんが華麗にジャンプを決めたら対立するチームの悠良ちゃんがスピンしてバラを受け取ったので←文字面だと「…何て?」という感じだが、見たものの羅列だ)

狭いリンクを7名のスケーターが縦横無尽に駆け巡るのに、良い意味でわちゃわちゃ感がない。一歩間違えたらお遊びプログラムになってしまいそうなところだが、心踊る上質な大人のエンターテイメントに仕上がりまくっている。
これは何もかものクオリティが高いためだろう。身体に響くオーケストラ演奏にとびきり可愛い衣装、演者の安定したスケーティングと踊り心あるパフォーマンス、表情管理。全てがパーフェクト。全てがパーフェクト!!!(絶叫)

♪雨に唄えば
海賊を除いて一番好きなプログラムは死の舞踏だと思っていたが、最終的には雨に唄えばが拮抗している。

理性では「傘を持って滑るの大変そうだな」とわかるのだが、そんなことを忘れさせるほど傘と仲良し、傘なしではありえないプログラムだ。
使用しているのはボタン1つで開く所謂ジャンプ傘だが、ジャンプ傘を開発した人に心から感謝したい。傘がパッと開いた時の恭廉くんの表情が可愛すぎるため。ステージ奥でエルニと傘を交換してから2人揃って傘を開くところはあまりにも可愛すぎて地球の裏側で海底火山が噴火したと思う。

また、暗転してからエルニと恭廉くんが顔を見合わせているのが見えた時には口角がアンミカになった。これぞまさにハッピーラッキーラブスマイルピースドリームである。

こんな素敵な作品に出会うことができてこれからどんな雨に見舞われてもちょっぴりハッピーでいられそうだと思ったが、週明け早々とてつもない大雨に見舞われた際はとても唄っていられるような状況ではなかった。

♪死の舞踏
みんな大好き死の舞踏。
例によって会場では恭廉くんを死ぬほど見ていたので、配信で前景を見て戦いた。全員が全員上手すぎる。
これもまたSheishiroさん振付ということで、めまぐるしいフォーメーションの変化と複雑なムーブメントが高速で続く。1人1人が異なる動きをしていると思えば次の瞬間には全員の動きが揃う。その全ての調和が取れており、恐ろしい完成度である。お願いだから私の葬式ではこれをバックスクリーンで流してほしい。

それぞれの表情も見所だ。インスタライブで渚紗ちゃんが「死の舞踏の表情を頑張ったから見て欲しい」と言っており、「またまた奥さん、そんなこと言ったって生まれ持った可愛さが溢れちゃっているんでしょう?」と思って油断して見たら、まじで怖い顔をしていた。造形がそもそも可愛いので隠しきれないものはあるが、容赦ない。

また、12日の公演から加わったエデンの東へ繋ぐ演出も最高に良かった。死の舞踏の衣装の羽が高確率で落ちることに手を打った羽拾いタイムだったということだが、エデンの東へ続くことへの説得力がぐんと増したと感じる。言うまでもなく恭廉くんはここでも非凡を発揮している。

ところで恭廉くんは身体から音が鳴っていますか?BEYONDのハバネラで「恭廉くんの身体はボーカルそのものだ」と思ったものだが、どうやら楽器も奏でられるらしい。身体表現の極致だ。

♪エル・フラメンコ
こちらも観れば観るほど好きになるプログラムであった。
フラメンコをフィギュアスケートで演じること自体は珍しくないことだが、ショーだからこそできることが多分にあるにせよこれほどの迫力と訴求力のあるパフォーマンスに昇華させたのはさすがとしか言いようがない。というか、つい先程まで踊り狂っていた柴田くんがここにもいるのすごすぎる。

恭廉くん、フラメンコは凛々しい表情で演じきっていたが、千秋楽ではどこか柔らかく充実した表情をしていてオタクの胸はいっぱいになった。

♪ローズ
パンフレットで衣装デザイナーの村田さんが柄へのこだわりを語られていたが、柄どころか形まで1人1人異なっており凄い。女の子たちのドレスから男性陣のシャツまで、それぞれに一番似合うデザインになっている。

全身がわかるように写った写真がないのが惜しい。これから何かしらの形で写真が上がることを切に願う。

余談だが、ある公演でフォロワーさんが恭廉くんから受け取ったバラとお写真を撮らせていただいた。
オタクが会場の前で人様のバラを持ち満面の笑みを浮かべている奇妙な写真が手元にある。
数年後には「もしかしたらバラもらったかも」と記憶が徐々に怪しくなり、10年後くらいには「そういえばバラもらったな」まで記憶を改変してしまいそうだ。
もし恭廉くんに「このオタクにバラは渡していない」と訴えられても「写真がありますがな」と証拠を提出して無罪を勝ち取ってしまいそうですらある。登場人物全員不幸なので、将来こんなことにならないようここに事実を記しておく。


3月に発表され、閉幕までの期間は約4ヶ月。

前回のBEYONDが恭廉くんの出演発表から閉幕まで1年あったこともあり、今回はとても短く儚い奇跡のようなショーだったと感じる。

ただ、終わった今、寂しさよりも幸福感が大幅に上回っている。

はて、私はこんなに幸せでいいのだろうか?

私はずっと、ただ座って観ているだけだ。
現役時代も、どんなに試合を観に行ったって潤うのは交通機関と宿泊施設と地域の飲食店のみ。
ショーだって私が複数回足を運んだところで恭廉くんの役に立つことなど何一つない。

なのに、私はこんなに幸せでいいのだろうか?

全日本出場もショースケーターも、恭廉くんが目標と言ったからそれが私の夢になった。恭廉くんは自らの努力でそれらを掴み取り、うっかり何もしていない私の夢まで叶えてくれた。

さらに今、最高の舞台で鮮烈に輝くショースケーターとしての姿を見せてくれている。たくさんの人の視線を奪い、魅了している。
ここまでくると、もはや夢にも思わなかった事態である。
私はずっと、ただ座って観てるだけなのに。幸せなオタクすぎて自分で自分が怖いまである。

この間、ふと思い立って自分の過去のnoteを読み返した。すると、恭廉くんのBEYOND出演を心から喜び、ショースケーターとしての姿に感激し、現役時代に思いを馳せ、今の恭廉くんが一番素敵で大好きだと言っている自分がいた。そして、いつの間にか恭廉くんがショーで活躍する姿を観られることを当たり前のように感じている自分に気が付いた。

これは当たり前ではない、奇跡のような現実であることを忘れたくない。
しかし、確かにこれは恭廉くんが自らの努力で切り拓いたものだ。
だからこそ、確証はないがまたスポットライトで輝く恭廉くんを観られる気がしてならない。ただ座って観ているだけのオタクは、次なる奇跡を心待ちにしている。

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