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「ベルファスト」観てきました。

今日は映画の話です。

イギリスの至宝ケネス・ブラナ-の監督作品「ベルファスト」を観に行ってきました。

素晴らしかったです。

ブラナ-自身の幼少期の体験を元に描かれた半自伝的な映画だそうで、実体験が反映されているだけあってなんともリアルな描写が多々ありシリアスなシーンもユーモラスなシーンも、どちらも説得力があり引き込まれました。
(劇中、夢中になって映画を観る主人公の姿はまさにブラナ-そのものだったのでは、、、)

その町では、誰もが顔見知りで人種や宗教の違いも気にせずに皆が助け合って生きていました。
しかしある時、プロテスタントの過激派たちが突然その町のカトリック信者たちを襲撃。

それ以後、穏やかだった町の生活は様変わりしてしまいました。

という、北アイルランド紛争が起こった、1969年の激動のベルファストが、9才の少年バディの目を通してユーモアたっふりに描かれます。

いかにもケネス・ブラナ-調で、人としての大事なことをしっかりとメッセージに込めているけれど、けして説教臭くならず軽やかに、冗談のついでに語られるところが見事でした。

さすがのアカデミー賞脚本賞です。

そして自分的に一番心打たれたのは、バディ少年の両親。
日々のストレスや生活に追われる中で、目標が食い違い確執が生まれたりするけれど、子供の前では善き夫婦であろうと頑張るし、実際物語の山場ではママは最高に優しいママで、パパは最高に頼りなるパパとして描かれていて、感動でした。

上映時間98分と割りとコンパクトな作りなのに見応えと満足感は2時間以上の映画を観た様な充実感でした。

「大変な時代でも前を向いて生きよう」と観るものに元気をくれるハートウォーミングな映画でした。

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