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キャンプは生活縛りプレイ

 最近くもだがYouTubeでよく見るコンテンツはキャンプモノが多い(芸人系の次くらいに)。今日はなぜそこまでキャンプが好きなのかを少し語っていく。

 単刀直入になぜキャンプが好きかといわれれば、生きるということを実感させてくれるからだ。生きるということは衣食住を充実させることだ。そのなかでキャンプは、家と比べて、衣食住がかなり不足している。その不足した衣食住を満たすことで、生きてることを実感する。(失ってはじめて気づく的なやつ)

 なぜ、キャンプでは衣食住が不足するのか。それは単に持てるものが限られているからだ。この限られたなかで最適に過ごす方法を考える。ここがキャンプの楽しさの一つ目だ。限度はあるものの頭を使って、いろんなことを許せば楽になる。キャンプに寝間着はいらない。ジャージ着たまま日中を過ごし、夜になればそのまま寝ればいい。ピッチピチのスキニー履いて活動はできたとしても夜は寝づらい。スキニーと寝間着を持っていくくらいなら、ジャージを履いていけばいい。荷物は軽くなる。まあ一日中同じ服を着てるのが汚いという考えはごもっともだが、そこで汚いことを許せれば楽になる。もし許せないなら、更に頭を使えばいい。いかに軽く、いかに快適に過ごすか。夏であれば、パンツだけで寝るのもいいし、冬ならば薄いものを二枚着て、寝るときだけ一枚にするとか、いろいろ考えたらいろいろできる。そしてこの「考えて工夫をするということ」が俺的には好きな遊びの部類だ。

 話は脱線したが、衣食住の話に戻ると、キャンプは様々なシチュエーションとその瞬間に適した服装がある。日中日が照って暑かったり、雨が降ってきたり、寝る前はゆったりしたかったり、かといってシチュエーションに合わせてそれぞれの服装を持っていくには大変である。その意味で「衣」は不足している。上の段落での話はいかにして「衣」を満足させるのかという話である。

 そして、次は「食」だ。「食」はいかにして不足しているかといえば、食料は買い出しにいくから不足してないように思うが、足りないのはそこではない。その周りだ。キャンプでコメを炊くのも、肉を切るのも、煮込むのも、もろもろが大変だ。それは便利で効果力なガスコンロもなければ、水道だって近くにはなく、共有の炊事場まで行かねばならず、つまりは作れる料理が限られるのだ。その意味で「食」は足りてない。

 最後は「住」、これは見ればわかる。家はない。その意味で「住」は足りてない。

 ないない尽くしの中で工夫をし、満たしていく。「衣」は薄手のものを組み合わせ暑さ寒さをしのぎ、「食」は持てる道具のを組み合わせ腹を満たし、「住」はマットと寝袋で良い睡眠をとり、テントで雨風をしのぎ、最適を求めていく。ここまでくると家の方が快適でいいじゃないかという意見がある。違うのだ。キャンプはいかに不快を快適にするかが楽しいのだ。生活の縛りプレイともいえる。例えば、ポケモンで最初にレベル100のポケモンを6体貰ったらつまらないだろう。逆にポケモンセンター使用禁止とか、虫タイプだけしか捕まえないとか。そういう制限をかけたほうがおもしろいじゃないか。

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