就活・転職に活かせる簿記3級について

【簿記3級概要】

 初学者向けで基礎的な財務会計の知識が学べる試験です。
簿記3級は商業簿記で小規模な企業での取引を想定した問題が出題されます。
 2019年2月検定までは個人商店を対象とした問題が出題されていましたが、2019年6月検定からは株式会社を対象とした問題が出題されるようになり、出題範囲も変更されています。

 各通信講座、専門学校共に受講生が初学者であると想定して分かりやすく解説されています。

【簿記3級の難易度】

 日商簿記検定は初級から3級、2級、1級とあり、3級は初学者向けの位置づけとされており、簿記のルール、財務会計の考え方、用語など基本的な内容を学びます。 難易度はそれほど高くありませんが他の資格試験の3級と比べると合格率も低く、一夜漬けで合格できるような簡単な試験ではありませんので気をつけましょう。 多くの専門学校では2か月程度のカリキュラムが組まれているので、独学で勉強される場合の目安にして下さい。合格に必要な勉強時間は授業時間も含め、約50~70時間と言われています。
 学習時間、学習期間の目安を記載しておきますので参考にしてください。

3級 約50~70時間   1.5か月~2か月
2級 約170~200時間  6か月~8か月

☆合格率一覧↓

【合格率・試験時間】

 簿記3級は、100点満中70点で合格の筆記試験で合格率が20%台~50%台と振れ幅が大きいことが特徴です。
 2020年12月中旬から従前の統一試験方式に加えネット試験方式(CBT方式)による試験を実施することが正式に決定され、こちらの試験の試験時間は60分です。

簿記3級 統一試験方式 120分   ネット試験方式 60分
簿記2級 統一試験方式 120分   ネット試験方式 90分
※100点満点中70点以上で合格。どなたでも受験可能。

 試験の申し込みは、お近くの商工会議所から申し込みください。

☆商工会議所検索↓

【簿記検定の評価】

  日商簿記検定3級は金融機関や保険会社ではその取得が人事評価の基準の一つとなっていることも多く就活生に人気の資格です。
 また、簿記の知識があれば自社の経営状況と顧客の経営状況を鑑みながら営業を行うなど、ビジネス必要な財務の基礎的な知識を学べるため、ビジネスパーソンにもオススメです。
 (株)リクルートキャリアが、同社に寄せられた求人から集計した結果「企業の求める資格トップ3」の第一位に日商簿記2級がランクインしており、会計リテラシーの高い人材の人気がうかがえます。

【簿記2級合格のためのポイント】

 日商簿記検定2級は2019年6月検定以降、連結会計や税効果会計、為替換算会計が出題範囲になるなど、難易度が上がっています。
 合格率は3級と同様10%台~40%台と振れ幅が大きい試験ですが、この2年程は10%台~20%台で推移しています。
 特に商業簿記(簿記2級は商業簿記に加え工業簿記が出題されます。)の難易度が上がっており、簿記3級範囲の理解度が合否の分かれ目となっています。3級→2級と、段階的に勉強を進めること、スクール又は通信教育を受講することが合格の早道です。
 

【まとめ】

・簿記は就活生、ビジネスパーソンに人気の資格! 
・転職、スキルアップを目指す方は2級の取得がマスト!
・2級合格を目指す方は3級からスクールに通うことがオススメ!
・2020年12月中旬からはネット試験がスタートします(#^^#)

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