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指す将順位戦6th自戦記 第三局(vsナカアオさん)

こんばんは!仕事が立て込んでいたりして随分自戦記が遅くなってしまいましたが、モチベーション維持のために頑張って書いて行きます。
※ちなみに第二局は巌流島の戦いに結局宮本武蔵が現れなかったパタンでしたので、自戦記もないです。

初めに

棋力や参加クラス、使用ソフト情報などを書いておきます。

棋歴:高校1年生~今までで、さぼった年月を抜いて約6年
棋力:ウォーズ三段、24二段
参加クラス:A3
その他:相居飛車が苦手な居飛車党。

使用ソフト:水匠3
思考時間:2分
ノード数:10000000
深さ:20

今回は振り飛車側のナカアオさんが先手、居飛車側の私(kkkeiya)が後手でした。評価値は先手を+として書きます。

【結論】

今回も結論を先に書きます。今回の結論は。。。!

「あんた端角四間飛車対策が不足してたんちゃうの!これ普通の角交換振り飛車にも応用できそうやし覚えといてな!
あとあんた、将棋を続けるときに完璧主義は無理やで。自分のできる範囲で一生懸命、頑張ったらええんやで。。」

です。これからこの欄を結論オカンって命名して、結論オカンに毎回ためになる結論を述べてもらいます。

【対局前の話】

実は本対局の前後、
仕事が忙しくて将棋を指せない日が続く
→負けが込んで調子が出ない
→モチベーションが低下する
というスパイラルが続き、2~3週間まともに将棋を指せていない状況でした。

とはいえ最善を尽くさないと相手にも失礼だし、自分が嫌いになりそうだと思ったので、付け焼刃でもできることからやっていきました。

精神統一と一瞬の切れ味のために

・瞑想15分
・詰将棋15分
・関係ない読書15分

をこの順番に行い対局に臨みました。
察しの通り、だいぶじたばたしています。

【序盤~中盤】端角四間飛車とその対応策

対局は「端角四間飛車」に進みました(図1-1)。これはマジで初見でした。実は四間飛車党ということ以外全く事前情報を入れられていなかったので完全に想定外でしたが、どうやらナカアオさんは端角四間飛車の使い手で有名なようで、不勉強が恥ずかしいです。。

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これ藤森五段のYouTubeでも紹介されていた形で、「端角四間飛車」というよりはむしろ「藤森流四間飛車」だと認識していました。参考資料として載せておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=6eInNITDXic

初見の戦法にビビりまくっていましたが、どうやら直後にチャンスが来ていたみたいです。それが▲9七角に対しての△6五桂!(図1-2)です。実はこの手で-780点くらい出ていて、以下▲6六銀は△6四歩で端角がボケるので▲同飛としますが△7八角で桂馬を取り返しつつ馬を作る手を見せて後手が優勢みたいです(図1-3)。

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多分玉の固さでそこまで負けていない+▲5三角成と来られてもすぐ潰れないという条件がそろえば成立するのかなって感じです。皆さん参考にしてみてください。

ちなみに後日、普通の角交換四間飛車を相手にしたときに手詰まりになった際にこの手を思い出して桂馬を跳んでみたのですが、相手がノータイムで6六銀(4四銀)と逃げてきたので部分的な定跡なんでしょうか?

【中盤~終盤】棋風の出る局面

初見の戦法に苦戦と思っていた中盤戦でしたが、こちらにもそれなりにチャンスはあったみたいで、いい手を2,3手逃してしまい、結局分かれの局面では約1000ビハインドで終盤を迎えました(図2-1 +1216)。

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ここでナカアオさんの指した手が▲6六銀で、個人的にはこれがありがたく、以下△4七金▲5七歩△3六歩▲5六歩△3七歩成(図2-2 +324)と進み、勝負形に持ち込むことができました。

ここでは▲3六桂が嫌で、以下△3三玉▲2二角△3四玉▲1一角成(図2-3 +556)と進んで全然自信なしでした。

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ちなみに図2-3の変化は最善ではなく、むしろ点を溶かしているのですが、ソフト推奨手では図2-1以下▲3六桂△3三玉▲3六歩(3六歩を消してる?)△3五歩(え、自分の玉頭から行く感じ?こわ)という感じで実戦的にはかなり指しにくい手順で+1000点をキープしてました。

図2-1の局面は、「優勢の局面において最短で勝ちに行くか安全勝ちで行くか」の棋風で指しての差が出る局面だったと思います。

【最終盤】付け焼刃で切らずに殴りあう展開

一瞬の切れ味のための付け焼刃で詰将棋15分解いたと言いましたが、フラグ回収のごとく図3の局面で9手詰めを逃していました。正解は最後に書きます。付け焼刃で鋭く切ることはできず。。△2五角以下ガンガンの殴り合いになり、最後にはどうにかこうにか着地ました。

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最後に

モチベーションが低下しているところでしたが、この一戦で完璧主義じゃなくてできる範囲で楽しむ大切さ、あとやはり日頃の鍛錬の大切さも学べた1局でした。

実戦詰将棋は
△3六と▲1五玉△1四香▲同玉△1三歩▲1五玉△1四銀▲1六玉△2四桂でした。初手の△3六とに▲同玉だと以下△3七角成▲3五玉△4六銀▲3四玉△4二玉▲4五玉△3三桂で同手数です。

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