毒親にならない(2)


〜自分ファーストと自分勝手の違い〜

「育児、しんどいっ!」
「あー、もうヤダ⤵」
声に出してイイんです。
周囲の目を、声を気にせず、一時預かりを利用してもイイんです。
夫に、実家に泣きついてもイイんです。 
ただ、誤解されやすいのは
「子どもは見ておくから出かけておいで」
みたいな声かけ。
それで気分転換になるならイイですが、
育児で疲れきった心身を休めるのに、ほんのひと時の外出で癒やされますか? 
子どもの泣き声を気にせずに、ダラダラしたり、夜ふかししたり、朝寝坊したり…言葉はわるいけれど、「グータラ」な一日を送りたい時はありませんか?
それを正直に言ってみませんか?
家事も育児も気にしない
「自分ファースト」
の一日。
もちろん、子どもは誰かにキチンと見てもらう必要があります。
この前段階を踏まずに、家事放棄、育児放棄は単なる
「自分勝手」
となってしまいます。
悪い印象のある言葉ですが
「根回し」
は必要です。
その際
「どんなに子どもが泣いても今日は私は助けに行かない」
との宣言をしておくことと。
「急な発熱などの場合は声をかけて」
とお願いしておくこと。
そして、アレルギーなどかある場合は
「命に関わることだから、甘く見ないで、どんなに欲しがってもあげないでください」
と釘をさすこと。
「私を一日放っておいて、母でも妻でもない自分に戻る一日にしたい」
と希望をちゃんと伝えること。
面倒ですよね、休むためにこれだけの
「根回し」
する必要があるなんて。
でもこれをしてこその
「自分ファースト」
フラっとコンビニに行ってもよし、
伸びっぱなしの髪をカットしに行くもよし。
あとは、子どもをみてくれている家族に口を出さないことも大切です。
見ていられない場面もあるかもしれませんが、
「だったら家にいるんだからやってよ!」
と返されてしまえば、そこからバタバタの日常に逆戻りです。
譲れないことを一つか二つくらいまで
(料理の後の鍋や食器は片付けておいてほしい、とか、
取り入れた洗濯物を積んで放置しないでほい、とか)
伝えたら、あとはご家族の方法に任せてしまいましょう。
「子どもは可愛い」
「育児はしんどい」
この矛盾する気持ちを抱えて、いつか爆発して、家事放棄や育児放棄になってしまわぬように、
「根回し」
をしてから
「自分ファースト」
の一日を満喫してください。
この一日があなたにどんなに大切かは、翌日のあなたの表情などから家族が汲み取ってくれます。
最初は勇気がいるでしょうが、
「根回し」
のメモを取るなどして、上手にお願いしてみてください。
くれぐれも
「毒親」
への一歩となる
「自分勝手」
となりませんように。

※育児放棄はネグレクトと呼ばれる虐待の一種です。

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