見出し画像

トゲもの発芽のための用土とは

3年前に始まった植物育成であるが、購入した苗についてはごく一般的な培養土を使って植え替えをした。しかしながら種で購入したものは種まき用土を使用するのが良いかというとそうでもないらしい。あれ(種まき用土)は、野菜の種子を蒔くものであるという気がしたため、とりあえず手に入れやすい(ダイソーで購入できる)それなりの用土としてバーミキュライトを使って種まきを始めた。
 バーミキュライトは保水性があり、無菌であることから当時としては最善の策と思っていた。
 播種する種の種類が多く、一種類当たりの種子数も10から20個程度であったことからこれも百均の鉢皿にバーミキュライトを敷き詰め、水を含ませて播種したところい週間程度で発芽が始まった。

鉢皿にバーミキュライト
発芽したサボテン

確かにバーミキュライトは保水性があり、しばらくは湿った状態を維持してくれる。ところが日中は太陽の光が入る窓際に2日ほど放置すると一気に乾燥してぱさぱさの状態となりせっかく発芽した芽がしなびてしまう。水管理が極めて難しいのだ。
 何度かこの失敗を繰り返し、以後は鉢皿の使用をやめてプレステラというプラスチック容器を使うとともに腰水管理という方法を覚えた。容器に入っている土壌の量が多く、しかもその下部には常時水に浸かっているという状態を維持することで種子部分に適度な水分を供給できるのだ。この段階に来るまでに一年以上の(失敗の)経験が必要だった。
 腰水管理に慣れてくると水量すなわち水位の高さで上部の水分量をコントロールすることも可能となったが、発芽を期待して多めにするとコケの発生という問題も出てきた。
 最近は表面の水分量調節(乾燥防止)とコケの発生を抑える目的でサボテン用の培養土(砂)を蒔くことも覚えた。
 現在は成長の度合いによりプレステラのままで1年程度養育することも考え、用土の入れ方は独自工夫をすることでより管理が楽になった。

結論として、アガベなどは発芽の条件(温度、湿度等)がそろっていれば用土は特にこだわらず、人間側の都合、つまり管理の容易な用土を使えばいいということらしい。

微細種子(チレコドン)の発芽 用土は市販の種まき用土

つまり、発芽後の育苗計画に見合った保水、通気、保温等を考慮するとともに経済性(安い土?)も加味して選べばよいのだ。

現在進行中の発芽、育苗 種子はSEEDSTOCKさんから

今年も間もなく終わり。例年通りであればSEEDSTOCKさんの福袋が発売になるころだ。今から楽しみである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?