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アガベ 品種紹介(Marginatae節2)

 マルギナタ節のその2です。今回はちょっとマイナーな種も含んでいます。目玉?は笹の雪シリーズ?でしょうか。シードストックさんでは変異種も含めて多種類の種を扱っており、選ぶのに迷うと思います。参考になれば・・。
 上の写真はクイオテペセンシスの長葉タイプです。

オブスクラ obscura

 マイナーですね。成長がとても速く耐寒性もあります。写真は地植えで無防備で冬越ししたものです。わずかに葉の痛みがありますが春を迎えると一気に復活します。
 まあ、見た目は明るい緑色でミティスと間違えることがあり地味な印象ですが、意外と女子受けは良く、近所のお姉さんのお気に入りだったりします。

実験的に地植え、無防備冬越しを経験させた株。とても元気です。

ユニヴィッタータ univittata

 なんとなくレジーナの親せきかなと思っていましたがやはり同じグループでした。葉色は明るい緑で葉圧はレジーナよりも薄めです。葉の中央にケルチョベイのような薄い斑のような模様が入るのは個体差ではなく共通です。
 成長速度はレジーナと同様で特徴が出るのも2年を経過した株からです。
コンパクトにまとまるので卓上で愛でるのに向いているかもしれません。

多頭化した株。このままにぎやかに育ててみましょう。
こちらはシンプルな株姿です。生育はレジーナグループと同じ管理をしています。

ビクトリアレジーナ victoriae-reginae

 なんでも世界で最も美しい植物なのだそうです。発芽直後からとても小さいのですが意外と丈夫で育てやすい。成長は遅く1年以上経過したからようやく特徴が出てきました。地域変異等の特徴が出たのは3年目からです。
 耐寒性は強く、二年目の冬は屋外越冬でOKでした。今年は過保護のハウス組と屋外組で違いが出るか実験中です。以下の写真はすべてハウス組。

無印のレジーナさん。ようやくペンキが乗ってきたところ。これで三年目です。
レジーナのスワボダエ 地域変異でしょうが緑が黄色味を帯びています。
これはチンピラ  ではなくピンチラ レジーナの仲間でしょうか。

キシロナカンサ xylonacantha

 とげとげの長いのこぎりのような歯を持っています。写真は3年目ですが良く子を吹きます。あまり個体差はありませんが暴れて育つ株が多い印象です。性質は丈夫ですがやや寒さに弱いところがあります。

キシロナカンサ・ブルーとして育成した株。去年は屋外でしたが今年はハウス内で越冬。
比較的株姿が良好な個体。別の霜よけメインのハウスで管理中。子株がたくさん。

クイオテペセンシス Agave quiotepecensis

どうやら巷で話題のチタノタの近縁種ということらしいですがこちらは一向に人気が出ませんね。チタノタ同様に個体差が大きく、葉がとても長い株や写真のように短葉のもの、鋸歯が厳ついものも出現しました。
 成長は遅め、寒さにも弱く、ハウス内越冬が必要です。去年の寒波では数株落としてしまいました。生き残りが数株育っています。

短葉で鋸歯が目立つ株。どうして人気が出ないのかな。

フンキアナ funkiana

 超マイナー種でしょうか。これと言って特徴はなく小型でチタノタよりは寒さに強いです。うちでは現在2株のみの保有ですが、いずれも屋外地植えで越冬しました。ダメ元で植えてみたのですがけなげに頑張っています。
 成長は遅く小型のままで目立たずにひっそりと存在しています。

アロエと一緒に屋外越冬中。目立たないです。
もう一つの株。特徴なしですね。

ディフォルミス difformis

 一年遅れで育成を開始した種類です。葉裏の模様がキシロナカンサやフンキアナと同様に目立ちます、中斑状の模様も同様ですね。まだ十分に成長していないので大人の株姿がキシロナカンサ状なのかフンキアナ状なのか不明です。発芽率もよく生育も容易なので十数株成長しています。まだ顕著な個体差はありません。

二年目の株。この大きさなのに子株が出てきています。

メガロドンタ

 これはこのグループかどうか不明なのですが見た目の特徴が同様なのでここにあげておきます。意外と発芽率が悪く、育成中にいつの間にか落ちるものも多く、現在は一株のみの育成です。チタノタのような歯型に目立つ鋸歯。サメの歯アガベらしいです。

色味や葉型、鋸歯がチタノタの親せきのように思いますが・・

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