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アガベ 品種紹介(Marginatae節1)

 数年来のブームが続いているチタノタを含むグループで、人気のある品種が揃っています。全般に成長が遅く播種からでは5年、10年単位の育成をしないと見ごたえのある株にならないかもしれません。我が家は2021年に播種したものが最も長い育成期間で、上記のホリダが現在の最大株となります。マルギナタ節は種類が多いので数回に分けて紹介します。

ホリダ horrida

 チタノタが大ブームになる前に話題になり価格が高騰したと聞いています。現在はだいぶ落ち着いたようですが、整った株姿は人気があるのもわかります。ホリダの中にもホリダとペロテンシスがあり、また似たものにガルシアメンドーサというものもあります。それぞれ育成していますが、ホリダは葉幅が広くペロテンシスとガルシアメンドーサはなかなか見分けがつきません。

なかなかに鋸歯が見事な株 このまま鉢植えで管理しましょう。これはホリダ ホリダです。
地植え1年経過の株。作冬は霜よけも無しで過ごしましたがノーダメージ
ホリダ ペロテンシス 葉が細く先端が巻き込むようです。

ガルシアメンドーサ garciae-mendozae

 あまり情報がない種類です。発芽率は普通、育成の難易度も普通で、成長度合いはホリダよりちょっと早い気がします。耐寒性はホリダよりも弱い印象です。

ガルシアメンドーサ 播種後2年経過の株。
ホリダとケルチョベイの中間的な印象。中央に白い模様は入らず。右側にあるのがケルチョベイ

ケルチョベイ kerchovei

 資料によってはカーコビーとの表記もあります。ストレスで真っ赤になる「RED」を冠した品種もあります。我が家では赤くなったものは数株でした。葉型はホリダに似ていますがより厚みがあります。寒さにはやや強いようで防寒なしでの越冬ではわずかに葉が痛む程度で済みました。

葉の中央にうっすらと線が入ります。これはどの個体も共通です。
このところの寒さにあたって赤みが増した個体。外にあっても赤くならない個体もあります。

トリアングラリス triangularis

なかなかにマイナーな種類だと思います。あまり情報がなく、葉が三角形になるというのが事前に得た唯一の情報でした。育ててみるとどこが三角形?という感じですがいわれてみればエッジが直線的で2等辺三角形と言えなくもないか。
 発芽率が悪く、数株しか残っていません。成長は遅く二年経過しても15センチ程度までしか育っていません。大きな株になるとカッコよいかもしれません。

播種後2年目の株 鋸歯が目立ち始めています。特徴的な三角形?

インプレッサ impressa

某自動車メーカーの車種名と同じ?で、以前乗っていたことから妙に親近感を感じた種類です。どうもネットで出回っている情報と株姿が異なるので、本当にインプレッサなのか疑問に思っています。
 ただ、他のアガベとは明らかに異なる特徴で並んでいてもすぐに識別できます。葉は直線的で形はトライアンギュラリスに似ていますが葉色は明るい緑(黄緑)で鋸歯が茶色、トップスピンは控えめです。

寒さにはちょっと弱そうなので今冬はハウス内で冬越し予定。葉色の違いがよくわかる。
約半年前の写真。後ろにもう一株ありますね。

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