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アガベ 品種紹介(Filiferae節)

 このグループも種類は少なめです。どの種類も葉は細めで先端のトゲがとても痛いものばかりです。ジェミニフローラはやや大きくなるもののそれ以外は小型の種類で、室内で愛でるのが良いかもしれません。フィラメントという白い糸状のものが葉の周りに現れるのが特徴的なグループです。
 どの種類も耐寒性はあり、越冬は容易です。上の写真は播種後半年程度のムルチフィリフェラです。

フィリフェラ filiferae

 このグループの代表品種。乱れ雪という和名がつけられているようで、当初は無印を育成していましたが、昨年からコンパクタというバリエーションを育て始めました。まだ違いが出るほどまでは成長していません。

播種から3年目。フィラメントは2年目から出始めました。成長はとてもゆっくりです。
複数株ありますが個体差はあまりないようです。

ジェミニフローラ geminiflora

 他の種類に比べると葉幅がさらに狭く、丸い棒状で展開します。葉先のスピンはとても鋭く株もとに手を入れるのが恐ろしいため植え替えの際は注意が必要です。
 フィラメントの量が個体により異なり、多めのものやあまり出ないものなどがあります。

3年目の鉢植え株。左右でちょっと葉色が異なりますが栽培条件は同一です。
根の張り方が尋常ではなく、この株の植え替えは根鉢を崩すのに苦労しました。
上の株の同時播種で地植え2年目のもの。直径60センチほどに成長しています。フィラメントは極小でほとんどないのですが地植えの影響かどうかは不明

ムルチフィリフェラ multifilifera

 フィリフェラにそっくりです。葉の色味が少々緑っぽいような気がしますが明瞭な違いは判りません。

播種後3年経過株。フィラメントがきれいに出始めています。
ムルチフィリフェラの幼株。播種後数か月。

シジゲラ schidigera

フィリフェラに比べると葉が短く葉の中央の筋がやや不明瞭になるようですが、並べて比べてみないとわからない程度の違いです。

無印のシジゲラ。播種後3年経過株です。コリマナに比べると葉の色が深緑です。
シジゲラホワイトストライプという名称の種子。確かに白線がうっすらと浮かんでいますが。
無印のシジゲラ。

コリマナ colimana

 これもそっくりさんではありますが、フィリフェラ、ムルチと比べるとちょっと雰囲気が違います。より優しい印象を受けます。
 発芽率が悪く、2株しか育成していません。

播種後3年目。下の写真のうちのどれかです。
発芽後数か月の幼株。20粒で3本の発芽でした。このあと二つは星になったようです。


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