映像『実写北斗の拳』(2006年)の解説

※※ 上の動画が見れない場合消されてしまっている可能性が高いです ※※

『北斗の拳』はどうやら中国でも人気があったようで、
この動画の再生回数は他の人気動画をすぐさまに抜き去りました。
流石大国。

手前味噌ですが再現度も悪くないと思います。

ただやはり、
《コントライブの幕間の動画で、そのライブの出演者がキャラクターに扮している》ことに初めて意味があるのであって、
動画サイトでこれだけを見た《ライブのお客さんではない方》のコメントは賛否が入り混じって当たり前なのでした。

(僕自身、どこの馬の骨とも知らぬ若者たちがふざけている動画があったら嫌悪感ですぐブラウザを閉じます)


注目ポイントは主人公の服が弾け散るシーンです。

①主人公の衣装を一生懸命探す
②一生懸命作った衣装を細切れにする(苦戦 服って中々思うように切れない)
③さらにその切断面にマジックテープを施す(めちゃくちゃ面倒)
④パズルのようにバラバラの衣装を元に戻す(めちゃくちゃ面倒)
⑤そのパーツごとに紐を付ける(面倒)
⑥何人ものスタッフでその紐を一斉に引っ張る(一瞬)

たった数秒のシーンのために上記の工程に半日以上が費やされました。

スタッフも疲労困憊、何がなんでも一発撮りしたかったので撮影は緊張を極めました。(劇団が何をやってるんだか)


他にも、秘孔を突かれ爆死するシーンはもちろんのこと、

劇中は風がとにかくよく吹いているので、
まず静止画を撮り、髪の毛や服をほんの少し弄ったものを繰り返し並べて風を受けている様を表現したり、

涙や汗をイラストレーターで一滴一滴描いたものを合成したり、

当時の編集ソフトは今のそれとはあまりに次元が違い、比べものにならないほどの編集時間がかかっていたと思います。
(当時の技術班に多謝 最近僕自身で簡単な編集をするようになってやっとわかりました)


僕のお気に入りはシンという敵役がこちらに歩いて来るシーンです。

マントの先に《テグス(細い透明な糸)》を結び、それを引っ張ってはためかしています。

実際の風ではためいているわけではないのが何とも滑稽です。

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