映像『実写にんげんっていいな』(2004年)の解説
10年以上前に当時のYouTubeチャンネルに試しにアップしたところ、
外国の方々からいろいろな言語でたくさんのメールが届きました。
そんなこと言ってもどうせ2、3通だろうと思われるかもしれませんが、
百通は優に超えていたかと記憶しています。
そうです。その手の団体だと思われたようです。
曖昧な記憶ですが、
「Fu- Fu-」
や
「I love them」
のような文言が並べられていました。
もちろんブリーフで撮影したのはそんな意味を込めるためではありません。
実物では動物のキャラクターたちが着衣をせず踊っています。(動物なので当たり前ですが)
忠実に再現するわけにはいきませんので落としどころとして白いブリーフに白羽の矢が当たったのです。
というわけで、この作品からブリーフボーイズプロジェクト(BBP)が誕生したわけです。
映像の最後に皆でドブ川に飛び込みますが、
そのシーンを撮る前に、
「こんな風にやってほしいんだ」と、まず僕自身が飛び込んで見せました。
流れがほとんどない澱んで汚いドブ川でしたが、
一瞬でも引いた素振りを見せると役者たちが思い切ってできないと心配し、
平気なふり、いやむしろ爽快であるという振る舞いをしました。
その模様は敢えて撮影してません。
残さないことでことで自らを貶め、主役はお前たちだと鼓舞させたのです。
そういった創作に対する気概を見せるのも監督の仕事だなと、
無意味な熱に当てられて心の病をこじらせていました。
撮影日前日に、
「明日も映像を撮るから、男性陣はなるべく裸を綺麗にしてきて」
「え?何をやるんですか?」
「まぁそれはいいじゃない」
「女子たちは悪いんだけど白いブリーフを10枚買ってきてほしい」
「え?、、、はい」
ちなみに僕は散々と人をブリーフ姿にさせておいて、自分は白のブリーフを穿いたことがありません。
(子供の頃はあります)
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